
ニセコ連峰の残雪も少なくなってきた
昨年は春が早く4月下旬に道南でウドを採取したのだけど、自分の中では5月の山菜である。デパ地下やスーパーでも売られているけど、この手の物は鮮度が命である。そもそも、山に自生しているので買うという発想にはならない。
僕が採取に向かうのは黒松内の山林だけど、実際にウドが目的であれば近場でも穴場は多いと思う。それでも黒松内に向かすのは奥の院の境内を訪れる事と、かつてはコシアブラの宝庫だった場所だからだ。
残念な事にコシアブラが混生していたカラマツ林が伐採され、コシアブラの宝庫も消滅してしまったのだが、ウドやタラの芽も多い場所ではある。特にタラの木は伐採後の開けた場所に最初に生えてくる種であり、ウドも根を掘り起こした後の柔らかい法面などの斜面に発生しやすい。
結果論ではあるけれど山菜に関しては山林の伐採が良い影響を与えているのも事実だろう。

黒松内にて 伐採後の柔らかい斜面を探すと上々のウドが顔を出していた

黒松内にて 伐採によりコシアブラの数も激減してしまった。写真のコシアブラは開きすぎ、採取はしていない。

黒松内 奥の院 既にカタクリは終焉。オオバナノエンレイソウが咲いていた

日陰でみつけたカタクリ 残っていただけで嬉しいスプリングエフェメラル

黒松内 奥の院 オオバナノエンレイソウも個体差が大きく、ここのそれは蘂が白いものばかり

ニセコにて エゾノリュウキンカ

ニセコにて 林道には雪が残されていた
コシアブラは道央の平野部で5月上旬、前述した黒松内の山林で5月中旬、ニセコ高原で5月下旬という感じではあるのだけど、木の大きさによっても採取時期はかなり異なる。もっとも、大きく伸びすぎたコシアブラの木は、採取はほぼ無理だと思う。
そんな木がニセコのチシマザサ(ネマガリタケ)が生えている藪に点在している。旬はタケノコが出てくる前だろう。大きく成長した木も多いけど、結構な数があるので採取はそれほど難しい事ではない。

ニセコにて 採取が困難なほど成長したコシアブラの木は今が旬。しかし、若い木は残雪の影響を受けやすく、次週以降に旬を迎える様だ。

ウドの天ぷら 山菜の天ぷらでは筆頭格であるウド 鮮烈な香りと苦みが魅力である

コシアブラご飯 定番かつシンプルだけど、とても美味しい
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