ギョウジャニンニクを求めて道南へ

急斜面ほど上物が生えている気がするが、安全が最優先であることはいうまでもない

先週に引き続き、道南へギョウジャニンニク狙いの遠征を行った。先週の段階で1週間から10日は早いと感じる季節感であり、今週は既に終焉となっているのではとの予想もしていたのだけど、結論から言えば手前の安楽ポイントは既に伸びている物も多くあれど、上物も残されており結果的には楽しめた遠征であったと思う。

大群落だが、日当たりの良い斜面は既に採り頃を外していた

安楽ポイントと呼んでいるのだが、上等なギョウジャニンニクも多い場所である

開いている中に上々のギョウジャニンニクが混じっていたりする

個人的にはもう少し早い方が好みではあるのだけど、茎好きでも葉好きでも納得出来る上々の状態であろう。ちなみに道南のギョウジャニンニクは、場所によって香り(ニンニク臭)が薄い事もあるけれど、僕の定番場所はどちらも香りが強いギョウジャニンニクが多いと感じる。

先週に続き今週も訪れた安楽場所だが、やはり1週間は早く季節が経過しているようだ

安楽場所と自分が呼んでいる場所だけど、実際に採取できるギョウジャニンニクはタイミングさえ外さなければ一級品が揃う。”安楽”というネーミングはアプローチが楽だからという意味と、羆の心配も殆どないであろうという事から名付けたものだ。

ここ数年も安楽場所と本命場所での採取量は殆ど変わらない。ただ、今年については本命場所が既にシーズンの終焉を迎えているので、安楽場所のシーズン違いが結果的には良かったと思う。

崖下から見上げると、写真には映えるギョウジャニンニクの群落があった

友人S氏とギョウジャニンニク 手前の群落は彼からは見えない気がする

安楽場所が面白いのは斜面が枯れ草に覆われており、その間からギョウジャニンニクが出てくることだ。土がむき出しの斜面では見落としはないけれど、この枯れ草がある為、結果的に日陰になって生育が遅い株も多い様な気がする。

友人N氏 十勝時代からの友人で今回は十勝から道南まで遠征してくれた

ニリンソウ群落 道南とはいえ、やはり季節の進み方が早い年だ

カタクリ 蕾の株も多かったが、日当たりの良い場所は既に開花している

キクザキイチゲ

蕾が上向きについているので、恐らくはオオバナノエンレイソウであろう

フクジュソウやイチゲ類、カタクリなどは、林内の雪が無くなると発生してくるスプリングエフェメラルだけど、少しの時間差でエンレイソウ類も花を咲かせる。そんなエンレイソウの蕾を見かけたのは少しびっくり。ちなみに今回の遠征では、既にエゾヤマザクラが開花している場所もあった。

道央圏に入ると、まだまだ雪の世界である

採取したギョウジャニンニクの状態はこんな感じ。先週の方が良かったが、探せば上々の物も多かった。来週では遅いであろう

生ラムとギョウジャニンニクの炒め物 塩胡椒で味付けを行ったのみ