2022 ニセコ高原を訪れて Final

国設ニセコワイススキー場の遺跡

僕が通っているワイス周辺はシーズンインがニセコ高原の中では早い反面、標高の低さから終了も早い場所だ。大谷地や神仙沼、五色温泉周辺はこれからがシーズンを迎えると思うけど、あまり行きたいと思わないのは同業者が多すぎるからだ。

正確には人が多いというよりも、道路の路肩にびっちり駐車している車を見ていると、カラフトマス時期の知床や別寒辺牛川の河口の喧噪を思い出してしまうからだ。平日に行けるのであれば、訪れてみたいけれども。

滞在時の天気は曇りだったが、帰還時に降雨となった イワオヌプリの雪もかなり消えた

場所によるけど猛烈な竹藪である

今回は霧の発生もなく、駐車場所より歩いて山麓まで向かったのだけど、例年太いタケノコの多いエリアは既に人が入った後であった。恐らく数日前だと思うけど、幸いな事に猛烈な竹藪であり、全てを採り尽くせるわけではないのでそれなりに楽しめる。

ただ、既に伸びすぎたタケノコも多い、それに比例して虫食いも多いので結果的に歩留まりが悪くなる。また、商売であれば一定の長さは目方確保の為に必要ではあるけれど、自家消費としては太く短い出始めのタケノコがベターだ。ある程度伸びてしまうと、僕は茹でた後の皮剥きで根元の部分を折り、柔らかい部分だけど食べるようにしている。

煮付けなどでは多少固くても良いのかもしれないけど、サラダ感覚で食べるのであれば、美味しい部分だけを食べるというのが一番なのだ。

タケノコ採りは知らぬ間にかなりのカロリーを消費する

本当はこれくらいのタケノコがベターだが、少し訪れるのが遅かった様に感じる

既に伸びすぎているタケノコが多かった

既に虫食いが多いタケノコが多い

まだ谷には雪が残っていた 流石に標高を考えると雪どけが遅い年だと思う

下のGPSトラックで左上の部分で谷に向かってトラックが伸びていると思うけど、その部分が上の雪の写真である。突破は可能ではあるけれど、タケノコを背負っての突破は勘弁して欲しいという感じではある。山道で出会った同業者とも話したけど、流石にあの雪の谷は通ってられんという意見ではあった。

ワイス山麓にて オオカメノキ

山道に僅かに咲いていたツツジ

700m近くでも既にコシアブラは終焉である

先週でコシアブラは終わりだと思っていたし、実際殆どの木は葉が大きく開いていたけど、数本の木はまだ食べ頃の芽をつけていた。

こんなコシアブラを僅か数本見つけた

本当のラストである ちなみに上の写真の木から摘んだのは1本だけである

タケノコの肉巻き タケノコはシンプルな食べ方の方が美味しいのだが、こうした食べ方も面白い 淡泊なので肉が勝っているが、食感はアスパラより上である

etrex touch 25J 近年の製品らしく、殆どの用途に利用出来る汎用製を持つ 麓付近での迷走記録は原因不明であるが・・・

タケノコ採取で必ず持ち込むのはGPSである。勿論、遭難対策であるけど、故障を考え新旧二台体制である。ただ、このログから起こした絵を確認すると古いCOLORADO 300の精度は今でも素晴らしい。この製品は買った当時は非常に高額だったけど、本体より突き出ているアンテナがかなり効いている様で、トラック精度が森や藪の中でもダントツである。

etrexが悪いように見えるけど、胸ポケットに入れて前屈みや四つん這い状態が殆どだったので、携帯方法が悪いせいもあると思う。実際、自転車などに装着した場合の精度は非常に高い。COLORADO 300は、ツナギの腰ポケットに入れている事と、ボディよりアンテナが突き出ている構造が効いているのだろう。

その意味では現行製品でも精度などの信頼性を重視で選ぶのであれば、GPSMAP66iなどハイエンド製品がやはり魅力的ではある。問題は価格で10万近くのプライスではある。ただ、例えば最近のスマホもハイエンド製品は10万など軽く超えるし、数年しか使えないスマホよりも山での保険と考えれば安い買い物なのかも。

ちなみにスマホをハンドヘルドGPS代わりにという意見もあるだろうけど、サブ的な使い方ならともかく、メインでの使用は専用品であるハンドヘルドGPS端末をお勧めする。

理由は簡単で、アウトドア用途での堅牢性とローカルに内蔵された地形図、乾電池で駆動出来る汎用性(リチウムバッテリーの製品もあるけれど)だろうか。

COLORADO 300 古い製品だが、GPSのトラック精度は見事だと思う

左がCOLORADO 300 外に突き出ているアンテナが精度のポイントかもしれない また、COLORADO 300は当時の最新地形図を別途導入しているので、地図表示も上だ