僕が通っているワイス周辺はシーズンインがニセコ高原の中では早い反面、標高の低さから終了も早い場所だ。大谷地や神仙沼、五色温泉周辺はこれからがシーズンを迎えると思うけど、あまり行きたいと思わないのは同業者が多すぎるからだ。
正確には人が多いというよりも、道路の路肩にびっちり駐車している車を見ていると、カラフトマス時期の知床や別寒辺牛川の河口の喧噪を思い出してしまうからだ。平日に行けるのであれば、訪れてみたいけれども。
今回は霧の発生もなく、駐車場所より歩いて山麓まで向かったのだけど、例年太いタケノコの多いエリアは既に人が入った後であった。恐らく数日前だと思うけど、幸いな事に猛烈な竹藪であり、全てを採り尽くせるわけではないのでそれなりに楽しめる。
ただ、既に伸びすぎたタケノコも多い、それに比例して虫食いも多いので結果的に歩留まりが悪くなる。また、商売であれば一定の長さは目方確保の為に必要ではあるけれど、自家消費としては太く短い出始めのタケノコがベターだ。ある程度伸びてしまうと、僕は茹でた後の皮剥きで根元の部分を折り、柔らかい部分だけど食べるようにしている。
煮付けなどでは多少固くても良いのかもしれないけど、サラダ感覚で食べるのであれば、美味しい部分だけを食べるというのが一番なのだ。
下のGPSトラックで左上の部分で谷に向かってトラックが伸びていると思うけど、その部分が上の雪の写真である。突破は可能ではあるけれど、タケノコを背負っての突破は勘弁して欲しいという感じではある。山道で出会った同業者とも話したけど、流石にあの雪の谷は通ってられんという意見ではあった。
先週でコシアブラは終わりだと思っていたし、実際殆どの木は葉が大きく開いていたけど、数本の木はまだ食べ頃の芽をつけていた。
タケノコ採取で必ず持ち込むのはGPSである。勿論、遭難対策であるけど、故障を考え新旧二台体制である。ただ、このログから起こした絵を確認すると古いCOLORADO 300の精度は今でも素晴らしい。この製品は買った当時は非常に高額だったけど、本体より突き出ているアンテナがかなり効いている様で、トラック精度が森や藪の中でもダントツである。
etrexが悪いように見えるけど、胸ポケットに入れて前屈みや四つん這い状態が殆どだったので、携帯方法が悪いせいもあると思う。実際、自転車などに装着した場合の精度は非常に高い。COLORADO 300は、ツナギの腰ポケットに入れている事と、ボディよりアンテナが突き出ている構造が効いているのだろう。
その意味では現行製品でも精度などの信頼性を重視で選ぶのであれば、GPSMAP66iなどハイエンド製品がやはり魅力的ではある。問題は価格で10万近くのプライスではある。ただ、例えば最近のスマホもハイエンド製品は10万など軽く超えるし、数年しか使えないスマホよりも山での保険と考えれば安い買い物なのかも。
ちなみにスマホをハンドヘルドGPS代わりにという意見もあるだろうけど、サブ的な使い方ならともかく、メインでの使用は専用品であるハンドヘルドGPS端末をお勧めする。
理由は簡単で、アウトドア用途での堅牢性とローカルに内蔵された地形図、乾電池で駆動出来る汎用性(リチウムバッテリーの製品もあるけれど)だろうか。