コジマエンレイソウ

星置緑地 広大とは言わないが、湿地がそのまま残されている様で水芭蕉やエゾエンゴサクが咲いている他、コジマエンレイソウの数少ない自生地との事だ。

自生しているコジマエンレイソウを観察したくなり、今回は自転車ではなくJRに乗り星置緑地を訪れた。JR星置駅から歩いて5分ほどの距離にある星置緑地は、JRの線路沿いであり周辺が住宅地に囲まれている立地ではあるけれど、この手の緑地では珍しく湿地という土地であり、水芭蕉やエゾノリュウキンカ(ヤチブキ)が生育している。

エゾノリュウキンカは目立つ黄色の花をしており、否応にも写真に収めてしまうけど、水芭蕉については既に見頃は過ぎているように思える。もっとも、水芭蕉については昨日の野幌森林公園やマクンベツ湿原で楽しんでいるので、今回については遅かったとしても落胆は全く無いし、今回の本命はコジマエンレイソウなので水芭蕉の見頃を過ぎていたとしても問題はない。

星置緑地 一羽の鴨が出迎えてくれた。

星置緑地 コジマエンレイソウ

星置緑地には普通のエンレイソウ、コジマエンレイソウ、オオバナノエンレイソウが生育している事になっているけど、オオバナノエンレイソウについては遊歩道を回った限りは僅か一輪の花を認めたのみ。種類による開花時期の違いはあるかもしれないけれど、昨日訪れた野幌森林公園などでは開花しているかはともかく、蕾はかなりの数を確認していた。その意味では蕾の確認も出来なかった事を考えると、優勢種ではないのかもしれないね。

星置緑地 コジマエンレイソウ

コジマエンレイソウの”コジマ”とは、松前町沖に浮かぶ渡島小島で初めて発見された事が由来だという。北大植物園でも咲いているけど、あの場所は移植した株であろう。星置緑地については札幌では数少ない自生地とのことだ。その意味ではとても貴重な場所であるとは思う。

ちなみにコジマエンレイソウは緑地に自生しているけど、道路を挟んだJR線路側にも少なからず自生していた。緑地ではないので制約は少ないとは思うけど、不用意な立ち入りは避けたいものだ。

星置緑地 コジマエンレイソウ

星置緑地 オオバナノエンレイソウ 今日訪れたタイミングでは、普通のエンレイソウやコジマエンレイソウは良く見かけるのだが、オオバナノエンレイソウはこの一輪だけであった。

星置緑地 水芭蕉が目当てであれば、連休前に訪れるべきであろう。

星置緑地 エゾノリュウキンカ

この時期の湿地で良く見かけるエゾノリュウキンカに珍しさはないけれど、黄色の花は絵になるのも事実である。星置緑地は遊歩道近くに咲いているのもありがたい。

星置緑地 エゾノリュウキンカ

星置緑地 エゾノリュウキンカ

星置緑地 エゾノリュウキンカとニリンソウ。右の大きな葉はバイケイソウ。

星置緑地 バイケイソウ群落