ペグというもの

赤いのがエリッゼステーク、黒いのがソリッドステーク

元々これらの鍛造ペグは、網走湖などの氷上でテントを設置する際、付属のペグでは氷の硬さに負けて曲がってしまう事が多く、丈夫なペグを探したところ、スノーピークのソリッドステークが当時は最強と言われていたので導入したものだ。ただ、20cmのそれは、厳寒期の網走湖で曲がってしまう事もあったので、氷の硬い地域や時期では1段太い30cmの物の方がトラブルは少ないと思う。

ただ、ペグという製品を考えると、かなり高価な部類の製品だと思う。確かに強度があるペグなので、必要に応じた導入は否定しないけど、キャンプ場のテントサイトであれば、ここまでの強度が必要ないと思う。網走湖の厳寒期には今のところ鍛造ペグは最適だと感じているけど、例えば道南の大沼辺りだと明らかにオーバースペック。氷がザクザク状態だからね。逆にこうした柔らかい氷であれば、ボルトのペグが最適なのかもしれない。

そんな蘊蓄話はともかく、今回の釣行ではテント泊を行った時、これらのペグを持ち込んでみた。クロノスドームに付属しているV型のジュラルミンペグでも十分なのかもしれないけど、長さが短く、強風が吹いた場合など少しの不安があったからだ。

ただ、撤収時にちょっと困ったことがあり、僕の持っているソリッドステークは旧型の製品でペグヘッドの穴が小さいタイプである為、抜くのに一苦労してしまった。現行モデルは同社のペグハンマーのペグ抜き部分が引っかかる様になっているけど、僕のそれは穴が小さすぎて、ペグ抜きには使えない。

そんな事もあり、写真の赤いエリッゼステーク28cmを追加導入したのが、昨年末のこと。こちらはある意味でパクリ製品的な別メーカーの製品。ちなみに上の写真に写っているペグハンマーもエリッゼステークを作っているメーカーのもの。

基本的に僕はパクリ製品はあまり好きじゃないのだけど、そもそもペグという製品にパクリも何も無い様な気がするのと、ソリッドステークよりも廉価なんだよね。それにカラーリングが色々あって、氷上でも目立つというのも導入理由。

ただ、どちらをお勧めするか?という話になれば、僕は断然エリッゼステークの方かな。理由はコスト面と楕円形の形状は抜くときに回転させる事で抜けやすくなる為。生粋のキャンパーであれば、スノーピークの製品が好きなのかもしれないけど、僕は手段としてキャンプを導入した人間だから、こうした後発製品でも全く構わない。

その意味でハンマーも銅よりは耐久性はあるだろうと、真鍮を採用しているハンマーを購入したけど、思った以上に真鍮も変形してくる。この柔さがメリットだという意見もあるだろうけど、個人的には氷上レベルであればステンレスヘッドにしておけば良かったと感じている。まあ、暫くはこのまま使えるだろうから、ステンレスヘッドにするのも暫く後にはなると思うけども。

ワカサギ釣行2回と今回のペグ打ちでこれだけ変形してきている

エリッゼステークを追加導入したと言っても、手持ちのソリッドステークを排除しているわけじゃない。負荷のかかる場所は長いエリッゼステークを打ち込もうと思っていただけで、古いソリッドステークも使う予定。ただ、先に書いたようにペグを抜くのに一苦労するので、ペグの穴に張り縄用の細いロープを追加した。ただ、強度はどれくらいかな?と思っているので、硬い氷上だと切れてしまう可能性も否定は出来ない。ただ、今回の様なテントサイトであれば機能してくれそうな気がする。

ペグを抜く為にループを追加した