自宅のプリンタ

ラインアップで1番廉価なDCP-J567N

ラインアップで1番廉価なDCP-J567N

タブレットと交換レンズの修理を申し込みに、市内の某家電量販店へ訪れた。

立ち寄りついでに、自宅で使っているプリンタのインク切れを思いだし、インク売り場へ行くと相変わらずの値段で買うのを躊躇してしまうほどだ。既に何処でも語られている話だけど、この手のプリンタは、消耗品で利益を上げるビジネスモデルなので、インクの値段をプリンタメーカーが下げる事はまずない。

使う立場として、互換インクも選択肢としてはあるけれど、これまた純正より少し安い価格設定である事が多い。こうした価格設定は、人の褌で相撲を取るビジネスなのに、しっかり利益を横取りする商売としか思えない。それ故、純正の半額とか明らかに安いというレベルじゃなければ、僕は使う気にはなれない。

話は横道に逸れたけど、結局は今後の事を考え、巷でもランニングコストが安いと言われているブラザー工業の1番廉価な複合機を買い求めた。Amazon辺りだと1万円を切るプライスとなっているモデルだ。

廉価モデルにも関わらず、無線LANや両面印刷にも対応しているし、二段式(上段は手動でスライドさせる必要はあるが)のカセットもある。上位機(約5000円差)と比べて劣っているのがCD/DVDへのレーベル印刷機能がない事と印刷速度らしいけど、最近はこうした機能は使う事が殆どないし、量を印刷するわけじゃないので速度は大した問題じゃない。

C社やE社の最新高画質モデルと比べれば、画質は妥協するしかないと思うけど、実際に試し刷りをしてみるとテキスト印刷は顔料インクを使っているので、普通紙へ印刷しても顕著な滲みもなく、十二分に高性能だ。

カラーについては、CMYの三色で色を再現しているので、比べれば階調や色再現は劣ると思うけど、光沢紙に印刷した限りでは十分な画質だ。少なくともコンビニの写真プリントよりは画質は良いと思う。

勿論、写真向けのプリンタの様な画質はでない。でも、これを究極に求めると莫大なコストと色管理が必要になるから、プロやハイアマチュア以外はそんな物を家庭プリンタに求めてはいけない。

ただ、予想外だったのが、ドライバをインストールしてもICCプロファイルが組み込まれない。ICCプロファイル?なんのこっちゃ?という人にはどうでも良い話だけど、例えばフォトショップなどから印刷を行う場合に、ICCプロファイルがあるかないかでは色調整の方法が全く異なる。とはいえ・・・有っても、色はなかなか合わないから、家庭用のプリンタとしては割り切った方が良いのかもしれない。

一般的にはパッと見て、コントラストが適度にあり、彩度の高い写真が印刷出来れば「綺麗」という評価になるだろうからね。そんな意味で、色には妥協出来ない人には向かないだろう。でも、ちょっとした印刷を、そこそこ綺麗な画質で印刷したいというニーズには、十二分に応えている製品だとは思う。後は巷の評価通り、低ランニングコストで運用出来れば満足かな。