シロハラクイナ

西表島のシロハラクイナ(撮影は2015念)

西表島のシロハラクイナ(撮影は2015年)

沖縄県には留鳥として生息している鳥と言われているけど、訪れる時期が悪いせいか、僕は八重山以外でこの種を見たことがない。


殆ど飛ばない鳥で(実際には飛べるらしい)、郊外の道路際で姿を見かける事も珍しくないけれど、警戒心は強く、写真に収めるのは結構難しかったりする。

今年の夏は、早朝の散歩の途中、宿の敷地で餌をあさっていた一匹のシロハラクイナが居たけど、人間の姿をみた瞬間、信じられない早さで一直線に走って行く。一定の距離が開いていれば、クイナも止まるけど、彼ら(彼女かもしれん)のゾーンに入ると、即逃げ出していく。

シロハラクイナに限らず、のほほんと逃げないでいる野生動物は居ないと思った方がいいんだけど、鳥撮りが趣味ではない一般の旅行者がこうした鳥を撮ろうとすると(僕のような場合だ)、運も左右されるけど、事前の心構えというか準備はしておいた方がいい。

今年の旅でも一匹のシロハラクイナを収める事が出来たけど、昨年撮影したこの場所は運が良かったのだと思う。いつもなら、一目散に逃げ出しているシロハラクイナだけど、この時は子育ての真っ最中。人に気づいた親が雛を茂みへ隠し、こちらを警戒している場面だった。

こんなシロハラクイナだけど、旅行中でも何度か自動車に轢かれたと思われる姿をみることが多い。ヤマネコと違い、日中でも出てくる事がある種なので、のんびり走りたいものですね。