釣りにでも行けば良いのだが、この時期は土日は休みとは言え、仕事が立て込んでいる事もあり、最近は非常に腰が重くなっている。もっとも、既に開幕した道東河川も不調が伝えられているし、このタイミングでは雪代が入り、濁りも強くなっている筈で、強行アタックしたところで結果は目に見えている感がある。
そんな日曜日は天気が良く、流石に自宅に居ても暇・・・ということで、ドライブと日本海の様子を見に増毛までの往復を走ってきた。石狩近郊は厳しそうだけど、暑寒別付近は保護河川もあり、サクラマス狙いの釣り場でもある。ただ、今回のドライブでは釣り人は皆無に等しい。恐らく、留萌よりも更に北へ北上すれば、また違った光景が見られるのだろうけど、厚田から雄冬付近までの海岸線はサーフが少なく、磯場が多いこともあるのかもしれない。
増毛は映画のロケになった事もあり、札幌以北の日本海側では、町の規模に不似合いなほど観光客が多い地である。国稀酒造などの造り酒屋やロケにも使われた駅周辺の建物。あと、この周辺で漁が盛んな甘エビ(ホッコクアカエビ)もお目当ての一つだろう。産直故に鮮度が良く、漁により価格は上下するけれど、エビカニ類の中では財布に優しいエビだ。
しかし、食感は小さい故にボタンエビなどよりも楽しめないけれど、甘みが強く、刺身で食べると抜群に美味しい。ただ、このエビの頭を出汁にした汁物は僕は苦手ではないけれど、わざわざ注文しようとは思わないけどね。理由は甘みが強く出過ぎてしまうからだ。でも、その意味では、熟成された赤味噌などには合うのかもしれない。
増毛駅は映画にも使われた留萌本線の終着駅で、本線の名前が付くにもかかわらず、無人駅である。今現在は駅舎を利用して、店も入っているけれど、外からみると如何にも最果てという駅の雰囲気がある。2016年度中に留萌と増毛間が廃止予定となっており、存続を求める声もあるらしいけれど、恐らくは予定通りに廃止になるだろう。つい先日は白滝駅付近の数駅も廃止になっており、今後も利用者が少ない駅は廃止されていくのだろう。
これまで有ったものが、無くなるということは確かに寂しい気持ちになるけれど、事業とすれば廃止はやむを得ずだと僕は思う。