久しぶりに、NAS(Network Attached Storage)を新しくしてみた。正確には、NASのキットを仕入れ、手元で余っているHDDを組み込んで有効活用しようと考えたのだ。
これまで使っていたのは、Buffaloの製品で1.5TB容量のHDDが1台という廉価製品。RAIDもないから、HDDが飛んだらそれでおしまい。それでも、自宅内でファイルを共有したりする場合などはNASは便利ではあった。実はNASは10年以上も前から使っていて、これで何台目だろう。覚えているだけで、キットも含めると5台目くらいかな。
HDDが組み込まれているQNAP製品もあるにはあるんだけど、基本的にこちらのメーカーはNASはキット販売が中心だ。早い話がケースだけを売っているわけで、実際に使う場合はHDDを別途購入するか、手元にあるHDDを組み込む事になる。HDDのドライブベイが多いほど、高度なRAIDが組めたりするけど、当然ながら高額になるので家庭用であれば、2台のHDD搭載か4台搭載の製品が無難だろう。
1台用というケースもあるけど、1台の場合はHDD障害即データ消失になるので、出来る限り複数台の搭載製品が望ましいとは思う。
今回購入したTS-212Pというのは、ラインナップの中ではかなりの廉価製品で、上位機種にあるようなホットスワップ(電源が入った状態でHDD交換可能)などの機能は物理的に出来ない。ただ、そうした要件は今回は不要なので、この製品で十分である。
QNAPで評価が高いのが、搭載されているOSの様だ。かなり前からQNAP製品の評判は承知していたけど、それまでは値段が高額で用途を考えると、CPが悪く導入に至らなかった。しかし、今回QNAPのNASキットを組んでみて、確かに非常に良く出来ていると導入時にも感じた。
廉価なNASはLinuxベースであり、UIもWebベースのGUIという点は大きく変わらないけれど、こちらのメーカーはGUIというかOS自体は上位から下位まで基本的に同じものらしい。違うのは、先に書いたホットスワップやコントローラーの処理性能、後は液晶表示があるなどの差らしい。
実際の細かな部分は使ってみてのお楽しみだけど、セットアップが終わった段階でも、今回のこのNASは使えるなと感じたくらいなので、確かに評判が良いだけの事はあるのかなとは思っている。