シャコの季節

こうした形でシャコを仕入れたのは、恐らく初めてかもしれないな。

石狩湾でのシャコは、例年5月から6月が旬である。剥き身で冷凍したものは寿司屋などで食べる事が出来るけど、あれは身がパサパサでとても旨い代物ではない。

結局のところ、今時期に浜ゆでした物が一番という事になる。特に春のシャコは雌が抱卵しており、独特の食感が好きな人にはたまらない。もっとも、このシャコというのは肉食で餌は何でも食べるらしく、海難事故の後などは地元の人は気持ちが悪いと敬遠するし、それが嫌で全く口にしない人もいるらしい。僕はと言えば、あまり考えないようにしている。そうしないとシャコに限らずカニでもタコでもツブなど、何も食べる事が出来なくなってしまうからね。

ただ、僕は何も思わないけどシャコの姿が駄目という人もいるようだね。生きている時は半透明で綺麗だなと思うけど、茹でた後は確かにグロい面はあるのかもしれんなあ。

そんなシャコだけど例年は朝市などで仕入れていたけど、今年はどうも行く時間が怪しくなってきた。旬を外すと食べられないので、今年は保険を掛け、職場近くの生鮮売り場で仕入れてきた次第。雌が四匹入って元の値段は780円也。まあ、安くはありませんな。で、売り場に訪れた時は100円引きになっていて、更に下げるというので結局580円。朝市の小売りでは雌は一匹150円が昨年までの相場なので、それより安いか。まあ、シャコだけに関しては朝市でも決して安い値段では売られていない。鮮度が良いといっても、シャコは水揚げされたら即茹でるから生物ではあるけど、極端な味の違いはない筈である。実際、食べてみたけど非常に美味でございました。

もっとも、朝市に限らず産地で買うのは楽しいよね。シャコだけを考えるのなら、札幌で買った方がガソリン代などを考えると安上がりなのは承知しているけど、やっぱり産直というのが嬉しかったりするのも事実。もっとも、買おうと思っても何処でも売っているわけじゃないのも事実。ちなみに僕が買った店はテキストでは検索で引っかかるので書かないけど、ラベルを見れば判るはずだ。現地には行けないけど、シャコは食べたいけど近所じゃ売っていないという人は訪れてみるのも良いかも。僕は今年初めてここで買ったけど、例年この時期はかなりの確率で並んでいる様な気がする。ただ、運悪く無かったり、値段が高かったりしても責任はとれないのでそのつもりで。