iPadでのレタッチは

iPadでiPhotoを起動し、簡単な編集を行っているところ。

新しいiPadが発表され、思わず買おうと思わなかったわけじゃないけど、高解像度スクリーンとCPU強化だけでは買い換えはちょっとね。でも、所有しているiPad2は16GBのWi-FIモデルである。まあ満足しているけど、不満はストレージ容量が足りない事だ。64GBモデルを買わなかったのが悪いという事になるけれど、割高感がありすぎると思う。暫くは併売するであろうiPad2並の価格で128GBくらい搭載して欲しいと僕は思うのだが、そういうデータを詰め込む使い方は想定していないのかもしれん。流行のCloudでも利用せいという事かもしれないけど、どのような場所でもネット環境があるわけじゃない。例え、LTEが普及したとしても、大量の写真をサクサク検索やローカルイメージで閲覧なんて事にはなるわけがない。

旅行などにiPadを持って行った時、僕は写真のビュアーとして使用する事が多い。多少、黄色いディスプレーは気になるけれど、スナップ写真をレタッチしてブログへ転送するくらいの事は楽々こなせるしね。ただ、タブレットでのレタッチはかなり試行錯誤している。簡単な色補正くらいであれば、リリースされたばかりのiPhoto(iPad&iPhone版)でも問題なく出来るけれど、タブレット独特の操作感にはパソコンのそれに慣れると別物なのだ。勿論、基本的に調整する箇所は同じでトリミングや回転、色調や彩度、あるいは多少のゴミ取りなどは大抵のソフトに備わっている。

但し、無料のそれは流石にちょっとなあ…と思う事が多い。例えば、彩度を調整すると微調整が難しかったり、個別の…例えば葉の色を調整したいと思うような場合でも、全体調整しか出来なかったりとかね。それとiPhotoを購入して思ったのだけど、このソフトはレタッチと言ってもそのソフトで閲覧する上でという前提があるようで、トリミングは可能でも解像度が変更出来ない。また、そのようなソフトもかなりあるようだ。まあ、解像度を触るという事は良くも悪くもピクセルの間引きや調整が入るので、画質を考えると簡単な作業ではないと理解しているけど、解像度変更は僕がブログなどに写真を転送する際、一番多用する機能の一つだ。

そんな観点から良いなと思ったレタッチソフトは、これまではfilterstormだろうか。350円の有償ソフトだけど、例えばMacやPC用のAdobe Photoshop elementsでも1万数千円する事を考えると、僕は激安だと感じるのだがスマートフォンのソフトはビジネスモデルが全く違うので、350円でも高くて買いたくないという感覚があるようだ。僕的には、無償でもじゃんじゃん広告が入るなど勘弁という考えだし、無償が全て悪いとも思わない。また、100円なんてソフトでも似たような事が出来るソフトはあると思うけど、それでもこのソフトはお勧めだと個人的には思うね。理由は解像度変更も含めて、これ一本で殆どの事が出来るし、UIも判りやすいから何となく使えるからかな。但し、日本語版がないのでレタッチに使用する英単語くらいは知らないと厳しいかもしれない。例えば、Saturationって何を調整する機能だ?なんて人には、手放しではお勧めしない。

filterstormのレタッチ画面。英語版だが、良好なUIで何となくでも使える。

あと、最近購入したレタッチソフトの大御所、Adobe Photoshop の名前を名乗る Adobe Photoshop Touch もなかなか優れたiPad用のレタッチソフトだと思う。こちらは例によってAdobeさんのソフトなので、ちょっと高めで現在850円也。為替換算すると円が85円として設定している様だ。また、このソフトも日本語版はリリースされていないので、メニューは全て英語である。また、レビューなどを見るとファイル名に日本語があったりしても落ちるなどと書いてあったけど、僕はそれは想定していない使い方だし、パソコンでもファイル名に2バイト文字を付けることはないので、その点はどうでも宜しい。Cloudを通じて、パソコンのPhotoshopでもファイルが開ける云々も宣伝しているけど、これも現在のところ重たくてやることはないと思う。

また、慣れの問題だと思うけどUIがちょっと独特だというか、アイコンから機能が想像しにくい部分がある。何度か使えば、これは対処出来るけどiPad向けとしてだけ考えると、解像度はそれなりにあるから機能はテキスト表示でも良かったと思うね。まあ、iPhoneの事もあるから仕方が無いとは思うけど、逆にiPhoneの画面でphoto retouchなど行う人は多いんだろうか?やってやれない事は勿論無いけど、僕は気が短いからちょっと無理っぽいんだけどね。

Adobe Photoshop Touchの編集画面。メニューに出ているのは、調整機能だ。

今回紹介してきた中で一番レタッチに使えないと言えば、勿論iPhotoだろう。但し、元々このソフトは閲覧と整理がメインであり、レタッチ機能はおまけみたいなものだ。ソフトのベクトルが違うのだから、それで駄目などという気は全く無い。ただ、良くも悪くもアップル製のソフトであるのも確かだ。例えば、修正ブラシが本当のブラシを選ぶようなUIなどね。まあ、万人受けというか誰でも使えるようにという事なのだろうけども、ちょっと馴染めないなあ。それでも閲覧整理面は、直感的だしデザインも優れた良いソフトだとは思う。

レタッチをという事であれば、僕が使った中ではfilterstormが今のところ一番かな。Adobe Photoshop Touchの利点は、レタッチのエンジンに、この世界の王者Adobe Photoshopのノウハウが注がれている事だろう。だから、比較するとレタッチ後の品質などは期待出来るのかもしれない。但し、ブログに載せる写真のレベルであれば、事実上は同じだとも思う。これから先は好みになるのかもしれないね。ただ、App Store で売られているソフト全てに言える事だけど、Androidのそれとは違って返品が出来ない事がネックになるかもしれない。DL後、使いにくいと感じても返品は出来ないのがApp Storeでのソフト購入。こればかりは個人のフィールというか好みもあるので、幾らお勧めと他人が言ったところで嫌と感じたらそれまでだからね。その後は慣れるまで使うか、諦めるかしかないのは辛い。Androidの方は嫌だと感じたら、1度に限り15分以内であれば返金処理が出来る。1度に限りというのは、過去に1度でもそのソフトを購入していたら、2度目は文句なしに買って下さいという事。

そんな2度目などあり得ないと思うでしょ?でも、僕は二回ほど強制購入があります(笑)。1度目はそのソフトが使っていた端末で動かなかったのね。そんな事を忘れて、機種交換後にもう一度落としたらお買い上げ~という事。もっとも、過去に1度購入~返金処理をしたソフトには、良く見ると注意書きが表示されています。やはり、きちんと説明を読んで納得してから[購入ボタン]を押しましょう。