台風1号が発生したのは、今年の7月に入ってからのこと。これだけ発生が遅れる年も珍しいのだけど、年間を通じて発生数が少ないかというと、そうではないらしい。
旅行や釣りの計画を練るとき、それが半年後の話であれば、気象情報を眺めていても意味は無いけれど、10日程度だと僕は夏については2つのサイトは目を通すようにしている。両方とにリンク集にも登録しているけど、ひとつがJTWCでもう一つがECMWFだ。但し、現時点では1週間をこえる予報は技術的に難しい様で、当たるかどうかは半々よりも悪いかもしれない。
ただ、気圧配置や風の流れによる対流を計算することで、台風が発生しやすい状況かどうかは、ある程度の判断材料になるということだ。
梅雨もあけたこの時期、大雨などをもたらすのは台風である事も多く、特に南西諸島などへの旅行は、台風の合間に日程が消化できれば良しだけど、運が悪いと現地へも行けないという事になる。あるいは、旅行中に台風がやってきてというケースもあるだろう。
実際に台風が来るかどうかは、直前にならないと判らない。そして、それは運しかないけれども、ある程度の予備知識があれば、事前に日程のオプションも考えておけるという事だね。
以前にも、このネタは書いているのだけど、季節柄、ちょっと気になる情報もあったので、改めて書いた次第。
まず、JTWCのサイトについてだけど、左のリンクを開くと、左メニューの一番下に「Global Tropical Hazards Outlook」という項目がある。これが翌週及び、翌々週の台風(正確には熱帯性低気圧)の発生確率が高い海域(陸地で熱帯性低気圧は有り得ないので)地域を表示してくれる。具体的には赤い塗りつぶしは、その期間において、熱帯低気圧が発生しそうな海域を表示している。
次に、これは直リンクだけど、ECMWFへアクセスして、暫く待つと世界地図が表示されるので、下の日付をクリック(もしくは、右の再生マーク)すると、スーパーコンピュータでシミュレーションした結果が表示されるというもの。(このシミュレーションについては、実は気象庁でもデータは出している。但し、企業向け、学術的なデータなので、利用料が課せられていた筈だ。)
JTWCでもECMWFでもシミュレーションした結果を基に、Webで結果を公開している。近い将来の事だけど、1週間を越える予報は、正直なところ当たるとは言えない。でも、傾向はつかめるので、旅や釣り遠征などを計画している場合には、悪い方に振れた場合、旅や釣りをどうするのか、行動を自分でシミュレーションすることも出来る筈だ。
ちなみに、今日(2016/08/15)のECMWFでは
カムチャッカ半島の西にある低気圧は、台風7号の物だろう。問題なのが太平洋上のある熱帯低気圧の今後のシミュレーションで、この通りのコースだと、またもや北海道の影響を及ぼしそうだということ。
例年、台風というのはフィリピンの東海上で発生するケースが多いし、この地域で発生した台風が日本に影響を及ぼす。北海道には滅多に来ないのが台風だけど、変な意味で当たり年になりそうだ。