近代遺産 旧狩勝隧道

新内隧道

日曜日の朝、十勝川へは向かわず、帰還する為に道東道をと思ったけど、時間があるので新得から狩勝峠を越えてみた。狩勝峠付近にある佐幌岳は日高山脈の最北部に位置する。ここから襟裳岬まで長い山脈が続いているのだ。

日高と十勝を分断しているこの山脈は、以前も書いたことがあるけど、今回の狩勝峠を始め、日勝峠と野塚峠しか(正確には、襟裳の追分峠も)横断する道はない。山が険しく、簡単に道路など作るわけにもいかない様だ。それは鉄道も同じであったようで、現在は新狩勝トンネルを通る石勝線が知られているけど、新があるので旧も勿論あった筈である。

そんな知識は100%後付けなんだけど、ひょんな事から旧狩勝トンネルを訪れる事になった。山頂付近の景色を撮影したく、林道を進んでいくと偶然に看板を見かけたので行ってみたのだが、なるほど明治時代に完成し、廃止になったのが昭和41年というから、僕が生まれた年まで現役だったわけである。

トンネル前には、説明の看板が設置してあった。

トンネル前には、説明の看板が設置してあった。

この旧狩勝トンネルまでは比較的広い林道(旧線路跡を道にしたようだ)が通じているけど、一部、少々急な坂があった。降雨後は注意した方が良い。また、トンネルの写真はトンネル内に立ち入りを防止する為、有刺鉄線が張られているけど、写真の雰囲気が悪くなるので、この部分だけ消去している。まさか、こんな記事をみて行ってみようという物好きは居ないと思うけど、万が一にも実際のトンネルと写真が違うと言われても困るので、記しておく。

日高山脈を境に気候が違う理由が写っている。

日高山脈を境に気候が違う理由が写っている。

佐幌岳は山脈の最北部という事で、日高と十勝の違いとは少し違うけど、山脈があることで気候が違う理由がこれである。

山が雲を遮り、降雪している場所としていない場所が明確に分かれている。

山が雲を遮り、降雪している場所としていない場所が明確に分かれている。

最後に旧狩勝線の近代化遺産というWebがあったので、記載しリンクしておきます。

6 件のコメント

  • この新内隧道を下り側(この画像の向こうからこちら側)に抜けると、鉄路に曲線が多くなります。
    で、このあたりの列車からの眺めが、’66年まで日本三大車窓と呼ばれる内のひとつでした。
    北海道のJR現有路線数は14。
    国鉄・JRだけに限って言っても、それに倍する路線が廃線となっています。
    Hiroshiさんも触れているように廃線路には現世の者との時間的接点が残っていて、まだまだ乾いた歴史になっていませんね。

    • KON-chanさん、こんばんは

      鉄道に並々ならぬ愛情と知識をお持ちのKON-chanさんにコメント頂くと、恐縮してしまう内容のエントリーなのですが、この線路跡の反対側も道がありまして、何処まで続いているのか興味がありました。

      ダウンヒル云々の看板があったので、モトクロスかなにかに利用されているのでしょうか?MTBで走ってみるのも快適そうな道でございました。車窓は結構な高さがあるので、車やMTBなどでは当時の景色が見られるかが何とも言えませんが、暖かくなって雪が解けたら、訪れてみたいものです。

  • 1枚目の写真、独特な色調ですね。X-E1で撮ったのでしたら、ダイナミックトーンでしょうか? 3枚目の青空を背景とした峰を渡る白い雲、降雪で霧氷の様にも見える木々、良いですね。

    • naruseさん、こんばんは

      これはX-E1ですが、基本的にカメラ側ではあまり設定していません。基本的にRAWで出しますので。ただ、この時は設定を戻し忘れてJPEGでのみ記録してしまいました。

      空に関しては、Photoshopのcamera RAWフィルタで輝度を落とし、彩度を上げてます。ちょっと鮮やか過ぎの嫌いがありますが、サイト用の画像なのでこれで良いかなと(^_^;。

      沖縄の写真などはPLフィルタで空を落としていますが、実際問題PLフィルタだけではコントラストが強すぎて、なかなか思ったようにいきません。HDRを使えば何とかなるでしょうが、結局のところカメラで処理をするのか、PCの現像でそれをやるのかの違いなのであまり気にしない様にしています。

      ただ、富士の現像はなかなか優秀で、JPEGのままで十分通用します。この辺りはNikonは下手なんですね。一番無難なのがCanonのJPEGだと感じますが、ここのカメラはフィールが僕に合わないので苦手なんです。5Dなど写りは素晴らしいですが、シャッターフィールは僕にとっては嫌です(^_^;

  • トンネルの壁の部分の青さが強調されているのと、錆の黄色、コケの緑色、の色合い独特で自分がダイナミックトーンで撮った写真に似てました。

    PhotoshopのcameraRAWフィルタ、調べたら色々な事が出来面白そうですね。今まではせいぜいライティングと色調を変えるくらいでしたから(^^ゞ

    • naruseさん、こんばんは

      トンネルの写真については、ちょっと青く補正し過ぎましたね。
      RAW記録が前提と前に書きましたが、JPEGの良いXシリーズだと一応は設定を色々変更しています。色はベルビアへセットし、WBはオート。WBについては怪しいカメラでは晴れにセットしていました。HDRは基本OFF。ノイズは標準か場合によっては弱。ISOは難しいですが現在は上限400のオートに設定してます。

      camera raw フィルタというのは、本来はRAW現像のPhotoshopプラグインであるcamera Rawの調整項目をRAW以外でも使えるようにしたものです。Photoshop Lightroomの現像項目とほぼ一致ですかね。

      普段はLightroomで処理し、コンデジのJPEGはPhotoshopを使いますが、確かにJPEGに関してもcamera Rawが使えるのは便利です。但し、JPEGは現像済みデータなので出来る事は限られます。それでも各色を個別に調整出来るのは、楽は楽です。

      この昨日がElementsで使えるかは僕も?。仕事柄、Photoshopがどうしても必要なので、最近はこちらばかりなので情報に疎いのです。