DIGNOケースへストラップホール加工

取り付けたイメージはこのような感じ。使い勝手は非常に良くなった。

※写真、文とも加筆修正 2011年12月22日夜

先日入手したDIGNOことISW11Kは、賛否両論あると思うけど国産携帯の常でストラップホールが設けられている。ただ、その位置は左上にあるなど、僕自身の使い方を考えると真逆に開いている感がある。ストラップを無理に付けることはないと思うけれど、本流で落っことして、そのまま太平洋の藻屑と化すのも嫌なので、やはり釣りという趣味を考えると取り付けられる方が宜しい。

購入当初、所定(左上)の位置に取り付けていたけれど非常に邪魔だし、ぶら下げた時にどうしても持ち替えが必要となるのに嫌気がさし、真下部分にストラップを取り付ける事にした。当初、本体の背面カバーを加工しようと考えたけど、小心者故、本体ではなく保護ケースを加工する事にした。

加工と言っても、穴を開けただけなんだけどね。ちょっと心配したのが、自分で作成したストラップホール部分の強度はどうなの?という点。簡単にぶち切れてというレベルであれば、恐ろしくて使えない。僕の使っているケースの材質を調べてみたところ、ポリカーボネイト製らしい。この材質、軽量で柔軟性と復元力がある材質で、初めてこの材質を知ったのは子供の頃の事だ。RCカーのボディに採用されていた事を覚えている。クラッシュしても変形はあっても、一度も割れる事は無かったと記憶している。今ではスーツケースなどにも採用されているので、一般のプラスチックなどに比べると強度は確保出来そうだ。

加工については色々な方法があると思うけど、僕は半田ごてを使い熱で長穴をあけた。もっとも、IC用などの細いコテじゃないと厳しいと思う。僕は昼休みに会社の資材で加工したけど、そのようなコテを持っていない人はわざわざ買うのも無駄だし、ドリルなどで穴を開ける方が一般的かもしれない。ただ、カッターなどで加工するのは結構大変だと思う。ポリカーボネイトの材質特性として、粘る様な柔らかさがありなかなか切れないんだよね。下手に余計な場所を切ったりすると、クラックは入らないと思うけど、そこから折れる様に変形しやすくなるし。まあ、とにかく何らかの方法で穴を開けた後は、写真にあるように軽く熱を加えて紐が通るように加工しただけ。まあ、仕上がりはやっつけ仕事状態なので売り物にはならないけど、用途的には十分だと思う。

透明上の物がストラップ紐を結んでいる場所に見えるけど、これは僅かながらでも強度をというかポリカが切れても、食い止めるように梱包用のフィルムテープを重ねて裏面幅で貼り付けたもの。でもまあ、これは本当に気休めです。

強度面はちょっと心配だけど、ポリカは柔軟性があるので常識的な負荷であれば、大丈夫かな?

最後にこの様な方法は、加工部分破損というリスクがどうしてもつきまとう。推奨するものではないし、責任は持てないので、この点だけはご承知ください。

2012/1/25追記

恐らく、DIGNOのケースを探して検索してヒットしているのだと思いますが、一ヶ月前に書いた記事…しかも、釣りと旅のサイトのキワモノネタのエントリーにアクセスが集中して戸惑っております。

実際、ケースは好みと予算で大型家電店などで探して貰えればと思っていますが、万が一同じような加工を行いたいという場合、これはどこのケースだという事が書いておりませんでした。

このケースはレイ・アウト社のラバーコーティング・シェルジャケットと呼ばれてるものです。同じポリカーボネイト製では他にハードコーティング・シェルジャケットと呼ばれている物もベース素材は同様なので加工は可能だと思いますが、シリコンジャケットだけは個人的な経験では加工はお勧め出来ません。シリコンゴムは丈夫な素材ですが、ホール加工など行った場合、そこから一気に破れる可能性があります。

個人的にはシリコンジャケットは厚くなる事、そして埃が付着しやすい事。あと、摩擦係数が高いので、ポケットや鞄などから取り出す時に難があると考えており使う事はありませんが、最終的にはケースの素材に何を求めているのかなので否定も肯定も致しません。ただ、大型店だとDemo品があると思うので、その素材はあらかじめ確認した方が良いかもしれません。シリコンゴムの特性が判っていれば、通販などでも構いませんが、始めてこの手のケースを買うなら実物での確認をお勧めします。

僕が使っているラバーコーティングの物は、同社のiPod Touch用でも使用していますが、ケースの寸法精度と適度なグリップがあるので僕自身は気に入っています。

加工したストラップホールについては、一ヶ月の使用で破損・亀裂等は皆無です。やはりポリカはある程度の強度と柔軟性を持ち合わせている事と復元力も強い素材なので、それなりの耐久性はありそうです(ホール部)。ただ、何度も言いますがケースの選択や加工などは全て自己責任でお願いします。

2012年5月14日 追記

ストラップ紐を結んでいる場所が5月13日に破損(切れ)ました。強度が最後まで心配だったのですが、約5ヶ月での破損は個人的にも長いとは言えません。穴の位置等により強度は大きく変わると思いますので、可能な限り穴の位置を上側にずらす等の事は加工前に考慮した方が良いと思われます。ちなみに当方はケース端から1.5mmほど確保していたと思います。破損は写真の曲げた頂点部分が切れた形となります。

強度については、加工精度や加工位置あるいはストラップホールへの負荷も人により大きく異なると思います。この為、この位置が良いという事は判りかねます。

以上、今回破損したという事実は加工した記事を書いた者の義務としてお伝えしておきます。

2012年5月15日追記

前回の破損を反省し、端部より3mmほど離れた場所へホール加工してみた。

前回の破損で強度面をどうしようか色々考えたが、最終的に単に穴を開ける位置を変更する事にした。ワイヤーを通したり、表面にフックを取り付ける事も考えたのだが、加工後の強度やアクリル系の接着剤を新たに購入する必要があったりと、そこまでコストと手間を掛けるというのも現実的ではないからだ。