備え有れば

安物ラジオでも十分に役立つものだ

地震二日目の朝、自転車に乗って出社はしたけど、朝の段階でビルには通電されていない。自宅待機するかと帰宅したところ、自宅は電気が復旧していた。

しかし、なんだかんだでこうした時に1番役立つ機材は、ラジオだと改めて感じた。ここまでの停電状態になると、携帯キャリアの基地局が止まるのも時間の問題だ。

予備電源のバッテリーが切れれば、通信通話は成り立たない。もっとも、そうなれば移動基地局を配備させ、ある程度の復旧はするだろうけど場所次第だとは思う。実際、地震当日の午後から翌日の朝までは、ネットはかなり厳しかった。

結句、ネットではガセ情報も飛び交う事を考えると、ラジオなどの方が一定のクォリティのある情報が入手しやすいし、混乱も少ないと思う。

また、モバイル機器はバッテリーの減りをどうするかが結構厄介だよね。最終的には車で充電という事も出来るけど(ケーブル等があればの話だが)、僕の場合は現役スマホ+モバイルバッテリーの他、退役スマホ1台と現役ガラホ1台+退役ガラホ1台があり、それぞれ充電状態も半分以上あった。

これにSIMの入ったタブレットがあり、ネット環境は暫くは大丈夫。更に言えばガラホは2台共にワンセグ機能があるので、それも結構役だったかも。データ通信がないと動かない様なアラートが出るけど、SIMを抜いた端末でもワンセグ受信は出来ていた。

でも、結果的に昨日の午後から今朝まではネット環境はかなり厳しく(多分、基地局が死んでいた為だと思う)、有効だったのはワンセグ有のガラホと安物ラジオだけ。スマホの方は電源を切って、電力温存に徹していた。

でも、ワンセグTVとラジオのどちらが良いかと言えば、間違いなくラジオだと言える。理由は多くの機器は乾電池駆動という事と、電池の持ちが非常に良いからだ。無くなっても、電池さえあれば交換対応出来るからね。但し、地震後などはコンビニなどから乾電池は直ぐに消えてしまうので、常に予備は手元にあるというのが前提ではあるけれど。

僕の場合は有事用ではないけど、消耗品は必ずスペアを置く習慣があるので、乾電池や充電式のeneloopも複数本あったし、ガラホも新旧共に予備バッテリーがあるので、今回レベルの停電であれば、結果的に十二分に電源は足りていた。

あと、ネットについてはSNSなどで、利用している多くの人は現在の状況をアップしているケースが多いようだ。「停電中」とかね。

僕はというと、SNSには距離を置くと決めたので、投稿は行わないつもりだ。Facebookであれ、Lineであれ、インフラ化しているSNSと言う状況を良く考えていない人間なのでね。

まあ、半分は冗談だけど、下手に投稿すると、コメントがジャンジャン付いたりする。各人は純粋に心配してくれての事だと思うけど、ネットも不安定な状況では、返信無用ならまだしも、そういうわけにもいかない。

それと、あまり書きたくはないけど、有事の場合は、必ず政治絡みの話が話題になるよね。泊原発がどうのこうのとか。電力を確保するという状況ではあるけど、そんな話をこのタイミングのSNSで話されても、マスコミがスタジオでYYGGと話しているのと同じで、現地の人間にとっては全く意味がない。

スルーすればいいだけの事だけど、そんな投稿には疲れるし、腹立たしい事も多いのよ。

震災と言っても、札幌は停電が主な被害であり、震源地の被害に比べれば遥かに少ない。それでも、僅かでもストレスは溜まるからね。まあ、かなり自分勝手だとは思うけども。