北を目指す

滝川市江部乙の菜の花畑にて

滝川市江部乙の菜の花畑にて

タイトルは大袈裟だけど、釣りの合間にプチ旅行をといったところで、高速を北上し、滝川市の江部乙地区に立ち寄ってみた。

菜の花の作付面積が日本一という事だが、この点は青森の横浜町と同規模のようで年により、実際の日本一はどちらなのか微妙なところのようだ。まあ、観光地のPRとして「日本一」という呼称は魅力的なのだろう。実際の日本一がどちらかというのは大した話ではなく、恐らくどちらも広大な畑に黄色い花を咲かせているのだろう。

滝川市江部乙の菜の花畑にて

滝川市江部乙の菜の花畑にて

実際のところ、江部乙まで出かけなくても、畑作を行っている場所では比較的この時期は黄色い菜の花畑を目にする事も多い。今日も厚田近くの国道沿いで菜の花は植えられていたし、昨日のドライブでも江部乙以外の場所で広大な畑をみることが出来た。ただ、江部乙の場合は観光に力を入れている為、生産者の協力により畑の中(歩行可能な道路がある)まで観光客が訪れる事も可能である。当たり前の話だけど、他の畑は遠目に見るのは勿論問題はないけれど、畑の中に入り込むという真似は出来ない。

滝川市江部乙の菜の花畑にて

滝川市江部乙の菜の花畑にて

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滝川市江部乙の菜の花畑にて

霧立峠の新緑と残雪

霧立峠の新緑と残雪

霧立峠は北海道でも有数の豪雪地帯近くに位置する事と、冷涼な土地でもあり、遅くまで残雪が残る峠である。しかし、この時期になると気温が上がり、木々は美しい新緑をまとう。そんなコントラストが本当に美しいと思う。

オトンルイの風力発電群

オトンルイの風力発電群

目的地は羽幌の宿であったけど、時間の余裕があった為、日本海を北上してサロベツ原野を訪れてみた。写真はある意味で有名なオトンルイ(音類)の風力発電所。28基の風車が一直線に海岸に並ぶ光景は、何もないサロベツ原野に違和感があると思うのは僕だけだろうか。札幌を北上すると、多くの風力発電の風車が並んでおり、実は羽幌から苫前辺りも非常に多くの風車が設置されている。

羽幌の宿にて 水平線左に見える影は焼尻島

羽幌の宿にて 水平線左に見える影は焼尻島

天売島、焼尻島は1度も訪れた事がない場所だが、利尻や礼文と同じ様に花の咲く美しい島だと聞く。元気があるうちに、1度は訪れてみたいものである。

増毛駅と増毛灯台

増毛駅と増毛灯台

帰り道に増毛で食事をした後、ちょうど増毛駅を発車する時間であった為、駅に立ち寄ってみた。天気が良いため、多くの観光客が駅を訪れていた。僕は所謂、鉄屋(鉄道マニア)ではないのだけど、北海道という土地に住んでいて、生まれてこの歳になるまで、廃止された路線も多く、その土地が寂れていく様な悲しさを感じるのも事実だ。

実際は国鉄時代からの赤字体質や、車が普及した時代という事も考えると、致し方ないという理屈は判るのだが、例えば20代の頃に訪れた深名線の蕗ノ台駅など、既に開拓地も原野化しているような場所に鉄道があるという事実だけでも、その昔の北海道を感じることが出来たのだ。

廃線が決まった留萌~増毛間の路線は今年が見納め

廃線が決まった留萌~増毛間の路線は今年が見納め

おまけ

日本海側という事で海産物を中心とした昼食が続くが、初日に食べたのは羽幌町にある「北のにしん屋さん」という屋号(渋谷水産直売所)のお店。こちらの店は俗に言う海鮮丼が売りである。ようするに、白米の上に刺身をドカッと盛り付けた物で個人的には寿司屋の生ちらし(酢飯)の方が好みである。

最小限の醤油だけで、味わう事が出来るというのが理由だけど、北のにしん屋さんでも数量限定で酢飯で海鮮丼を作ってくれるらしい(+100円だったかな?)。まあ、それは好みなので、ともかくとして、こちらの店の魅力はコストパフォーマンスにある。

写真のそれは「羽幌丼」というメニューだけど、これで1200円である。写真には写っていないけど、味噌汁と小鉢もついて、この値段であれば細かい事は言っていられない。ちなみに小中大と器の大きさで値段が異なり、これは中である。一般的な大人であれば、中で十分な筈だけど、北海道一周などをしているライダーが若者が多いのか、大を注文する人も多い様だ。

ちなみに羽幌丼は季節によって、乗るネタが異なる。今はシャコが旬なのでネタに入っていたけど、当然ながら漁期が違えば、他のネタになる事もあるので要注意。

羽幌町 北のにしん屋さんで食べた、羽幌丼(中)

羽幌町 北のにしん屋さんで食べた、羽幌丼(中)

増毛の方は、何度か訪れて味がわかっているので贔屓にしているけど、値段的にはごく普通である。値段重視であれば、同町の他店が有名で評価も高いようだけど、混雑も凄いので入りやすいこちらの店ばかりだね。写真のそれは、普通の生ちらしで値段は2500円だ。この他に500円アップで特上生ちらしという物があるけど、食べ比べた限りは、普通の生ちらしで十分満足は出来ると思う。

好みだけど、しゃりの味が好きなので、醤油は最低限を僕はワサビを軽く溶かして、丼の上に少量掛けて食べることが多い。勿論、ネタごとに醤油につける食べ方もありだとは思う。寿司は握りだという人にはお勧めしないけど、北海道の寿司は江戸前ではなく、生寿司である事が殆どなので、こうした生ちらしも良いのかなとは思っている。

増毛町 鮨居酒屋忠 生ちらし

増毛町 鮨居酒屋忠 生ちらし

 

2 件のコメント

  • いやいや、知らないことだらけで江部乙もこんなことになっているんですね。菜の花はこのまま畑に梳櫛込むことで肥料になると記憶しておりました(燐か窒素でしょうね)。増毛線廃線は、まだ広島にいた頃、NHKの番組、六角精児の呑み鉄で知りました。寂しい話ですね。北の国で暮らすということの厳しさと現実の問題を感じます。
    今年は久々に道南の解禁後のヤマメ釣りでもいってみようと思います。
    廃駅の旅です。

    • 石川さん、こんにちは

      菜の花そのものは、郊外を走ると結構な確率で目にするものですが、江部乙の祭りが行われる畑は、生産者の協力もあり、畑を横断する道を歩けるようになっているので、接写などの自由に行えます。この地区の菜の花は平成になってから始まった様ですが、多くは菜種油の原料となっているようですね。

      道南のヤマメ釣りですか。久しく訪れていませんが、廃駅の旅だとすると江差線あたりでしょうか。あの川沿いは明るく雰囲気が良いのですが、熊も多い土地ですので御注意くださいませ。