歴史は繰り返すのか

新旧のツインパワー

衝動買いというか品薄で売り切れている事の多いC3000番が売られていたので、ついつい買ってしまった24ツインパワー。考えてみると昨年も旧型だけどツインパワーを仕入れているので、久しぶりに釣り具業界というかシマノに貢いでいる気がする。

ただ、今回のモデルはステラでも話題になった密巻（シマノではインフィニティ何たらという格好良い言葉を使っているが）機構を搭載している為、案の定巷では賛否両論になっているようだ。

かつての密巻搭載機であるミレニアム・ステラ時代にショップの店主から聞いた話を覚えているのだけど、シマノは密巻となるような極端なスローオシレートはともかくとして、その速度を速めたり遅めたりを繰り返しているらしい。あるときにはラインをクロスさせた方がトラブルが少ないとハイスピードのオシレートを採用したと思えば、ラインの収容性を改善する為にスロー側に振ったなんて事もあったようだ。

昔の話なのでライントラブルを低減させる為、色々試行錯誤しているという事なのかもしれないけど、今回の密巻については最新の設計でもトラブルの話を聞くので、もう構造上・仕様上仕方がない事象の様な気がする。とはいえ、今後もこのシステムを導入し続けるのかは興味深い話ではある。個人的には数年後には元に戻っている様な気がするけど、実際にどれくらいトラブルが出るかは実釣で使ってみてからだろうか。

使い方でトラブルの出方も差がでるようだけど、本来は釣り初心者が使ったとしてもトラブルが出ない設計が一番だとは思う。その意味ではプロ用にとんがった製品が世の中にあっても構わないけれど、一応は汎用リールとして売られているツインパワーの場合は、トラブルを出さないような使い方云々が出ること自体がおかしな気がする。まあ、20年前の密巻ステラも使っていたので何とかなるとは思うけれども。

【2024.07.04 追記】

新型ツインパワーを使ってみた感想だけど、使うラインやセッティングで違いはあるだろうけど、海や湖あるいは河川の下流域などではメリットはあると思う。

反対に渓流域で釣り上がるような用途では、正直なところデメリットの方が大きいと思う。とはいえ、こんなものかなと想像していた僕は想定内ではあるのだけど、シマノが言うほど20年前から進化していないというのが感想かな。

使い方についても巷で言われているけど、ラインテンションを保つ事が出来れば、そうそうトラブルにはならない。でも、そういう釣りだけじゃないのも事実で、結局のところ汎用機に搭載した事が問題の発端のような気がする。

いろいろ言われているけども、何だかんだ旧型では問題なかった使い方をして、場合によってはトラブルが発生するというのは、一般的には退化じゃないのかなと思う。

専用機であれば尖った性能的でも構わないんだけど、ステラ、バンキッシュ、ツインパワーは汎用機だからね。

誰が使っても殆どトラブルを起こさないレベルにならないと、エントリーの通り密巻は廃止という過去の様になりそうだ。

ミレニアムステラ時代でもネットはあったけど、今は誰しもがSNSで考えを出せるし、それ自体は別に構わないんだけど、有名な釣具屋のおっさんなどは使い方が悪いから云々なんて阿呆な事を動画で配信していたりする。

趣味性のものとはいえ、やはり誰が使ってもトラブルが出ないのが高性能な汎用機だと僕は思うので、所謂インフルエンサーに属する人間がいうと結局は商売人だよねとしか思えないのだが。