例年通り、10月の終わりに十勝川を訪れてみた。事前に水位や濁度を見ていたけど、良化傾向にはあるものの、例年の数値へ戻るには少し時間が必要かもしれない。それくらい今回の十勝川は水位が高く、水も濁っていた。濁りについては、真っ茶色の流れで食いつく茶路や音別を知っているけど、十勝川については出来るだけ澄んでいた方が良いと僕は思っている。もっとも、歴舟の様な河口まで清流という川ではないので多少の濁りは入っているものだけど、具体的な濁度の目安で言えば30以下が望ましい。理想的には10台であろう。
水位については、例えば僕が良く観察している茂岩のデータだけど、この時期の平水というのは2mから2m20cmくらいである。ところが昨日は軽く2m50cmを超えているから時期的にみると多いなんてものではない。北海道が大雨に襲われたのは9月頭の事だけど、9月1日の茂岩の水位は2m20cm台である。ところが9月6日の昼くらいには8m48cmまで上がったのだ。それ以降は徐々に落ちてきているけど、その後の降雨でまたあがったりして水位が高い状態が続いている。
これだけ水位が高いと入ることが出来るポイントは、本当に限られてしまう。遠浅になっているような場所では比較的安全だろうけど、魚の付き場が同じだとすると手前までしか行けないのでポイントに届かないという事にもなるし、岸から深い場所では例えウェーディング出来たとしても、移動が出来ない。魚が居れば、何とかなるだろうけれどこれだけ水が多いと、魚も散ってしまっている様な気がする。
また、大雨は河川敷の道路へも影響を与えている。特に左岸はかなり厳しい状況の様だ。滑落している場所もあるし、一見通れそうでも、まだ泥状態の場所が多く、4WDであってもマッドタイヤは必須と思える。いずれにしても、無理はせずその先へ行きたければ歩く事が必要になると思う。
まあ、色々厳しい事を書いたけど、一匹しか釣れなかったとはいえ、魚は下りてきているので水の状態が良くなれば本当の意味で開幕かなと思っている。