全道的に大雨となった前週の影響は判りかねるけど、小河川故に釣りにはなるであろうとアタックした盛夏のアメマス釣りは、少し期待外れに終わった。もっとも、8月ともなれば水温の上昇もあり、例年もそれなりにシビアな釣りを強いられる。その意味では例年通りの釣果で終わったという事なのかもしれない。
時間があれば、別流域を探ってみたかったのだが、どの流域も魚影にムラがあり、魚群を追って同じ川筋の流域を探ってタイムアウト。こればかりは、致し方あるまい。今回はMTBを持ち込み、脱渓場所から車まではMTBでの移動で効率は良かったのだが、如何せん、日中遅くから釣りを始めるという安楽さがMTBの効率をスポイルしている。それでも、例年の8月は、カラフトマスを狙っての釣行しか行わなかったので、釣果的には今ひとつだけど、楽しめた遠征となったと思う。
狙いがアメマス故、瀬ではそれなりの岩が入っていないと、アメマスが着いている事は稀であり、実際のポイントはボサ下などを丹念に探っていく釣りとなる。大場所にも居ないわけじゃないけれど、今回の河川は川底が小砂利から砂であり、倒木が入っていても、身を隠せない場所は反応が薄い。
ボサ下をトレースすると、電光石火で喰ってくるけれど、フッキング率が極端に悪かった遠征であった。アワセも何もフッとテンションを緩ませ、軽くフォールした時に喰ってくるので、ロッドへアタリが出たときは既に遅い。アップストリームで釣っていたという事もあるのかもしれないけど、結局のところは腕が悪いという事であろう。もっとも、ダウンはダウンでそれなりの難しさはあるのだけど、ボサ下のトレースだけはダウンに分があると思う。
タックルを整理していたら、グリップがラッピングされたままの古いロッドを見つけた。以前、オークションで落札した物だが、その頃でも既に型落ちの製品だったけど、コンディションは新品である。今回のアメマス釣りで普段から使い慣れているUFMのSST77と考えていたけど、河川規模が小さいのでショートロッドの方が使いやすいであろうと、今回の釣りで投入したものだ。
河原が少なく、深場では巻く必要のある流域もある。そんな巻いた場所で、土手の下流に流れの速いオーバーハングしたポイントを見つけた。ダウンクロスからボサしたをトレースしたところ、ドンっと喰ってきたのが、上のアメマスである。長い間、日陰にいたのか、色が悪く、白斑も小さなアメマスだけど、皮肉な事に今回のベストはこのアメマスであった。ネットは持ち込んだけど、足場が高く、最後は抜き上げるしかない。こういう場合は運も左右されるのだが、上顎にフッキングしていた為、身切れを起こさなかったからランディング出来たと思う。