土曜日の午前中、室蘭に在住のK氏よりソウハチ釣りに行きませんかというお誘いを受け、室蘭より出航した釣りは、ソウハチの群れがいないという情報ばかりで急遽、胆振のライセンス海域でサクラマスを釣ることとなった。ソウハチについては、仕掛けまでは用意したけれど、一度も餌を付けず、仕掛けの投入も行っていない。
サクラマスについては、ショアであれば何度も釣ったことはあるけれど、オフショアのそれは初めての事だ。当然ながら、バケも針も持ち合わせていないので、K氏のバケと針をお借りし、初めてのサクラマス釣りに挑んだという事になる。
今日のバケは600g。Rodはグラスを使用しているので、この負荷でしゃくりを入れても問題ないようだけど、胴調子気味なのでシャクリは殆ど全身運動であった。バケというのは、フォーリングで水中を走る仕組みになっていると理屈では知っているけれど、実際のそれは確かにかなりの移動をしているように思える。ルアー単体のようなゲーム性は少ないけど、これが北海道のマス釣りだ。特に深場を狙う釣りなので、マスのいるタナでいかに泳がせるかという部分で理にかなっている釣り方であろう。
結果的に何度かアタリがあり、釣り上げたのは3本。このうち2本はダブルで釣り上げたので、捕れたのは二回という事になる。同じタナでこの他にも掛けたそれは、途中でバレ。この他の釣果と言えば、ソウハチ釣りの時にも悩まされるスケソウダラだ。ソウハチの様な胴付き仕掛けであれば、居れば喰ってくるだろうけど、マスのバケにまで喰ってくるとは恐れ入る。
逆にスケソウダラ狙いであれば、釣る気になれば束釣りも楽々可能であろう。ただ、今時期のそれは卵もタチも入っていない個体が多いので、個人的には魅力を感じない。
地図でみると、それほどの移動距離ではないと感じるだろうけど、プレジャーボートでこの海域を探るには、凪ている事が必須である。午前の遅い時間、北西からの風が強まり、帰港には2時間ほど掛かっている。