冬の白川郷を訪れようと、昨年の6月に既に決めていたと思います。ただ、僅かにも積雪がと考えていた今年は、暖冬なのか何処の地も雪は少ないようです。雪が降らなければ、せめて晴れていればと思うのですが、残念な事に高山は晴れていたにもかかわらず、白川郷は雨でした。もっとも、ここは山の中。高速道を走っていても、長いトンネルが続きます。北海道で今現在、最長のトンネルは天馬街道の野塚トンネルと記憶していますが、飛騨清見と白川郷の間は体感上は9 割はトンネルの中と感じるほど、トンネルが続いています。これだけ深い山を隔てていれば、天気が全く違っても不思議な事ではありません。白川郷は世界遺産。知床もそうですが、やはり観光客が多い地です。観光シーズンは過ぎている白川郷でしたが、それなりの人がこの 地を訪れていました。それでも、展望台から見る集落は規模が大きく、貴重なものです。ただ、個人的にはこの写真集の一番下右のポツンと並んでいる合掌造りの建物が印象的でした。ここは、展望台へ向かう途中にある場所なのですが、殆どの人は車で通りすぎるだけ。でも、何か存在感を感じる建物でありました。
山中温泉は加賀市近くにあります。周辺には温泉が点在しており、山代温泉・ 粟津温泉・片山津温泉・山中温泉を 合わせて加賀温泉郷と呼ばれている場所です。比較的、海が近いので山奥という感じはしませんが、大昔ならともかく、現在では海の幸が楽しめる温泉地という雰囲気があります。実際、売り物にしているのは今時期は蟹であり、魚であったりしますから、当たらずといえども遠からずと言ったところでしょう。この地は 漆や陶器の産地であり、どうでも良い話ですが料理人の道場六三郎さんの生まれ故郷の様です。その為か温泉街では”鍋の振る舞い”という蟹汁を200円で観光客に提供するイベントが行われていました。一杯200円ですので、試してみましたが不味くはないが、蟹の出汁が薄く、値段相応と言ったところでしょうか。無くなる寸前に行けば、良い案配だったかもしれません(笑)。