深夜、十勝川の河川敷に到着すると、思いのほか外が明るい事に気がついた。空を見上げると、見事な満月だ。真夜中だというのに、水面で羽を休めている水鳥の鳴き声が鳴きやむ事はなかった。バルブにて頭の中でカウントダウン。僅か一分足らずの露光なのだけど、星がこれほど動くものだとは思わなかった。
そんなプロローグで始まった、今年2回目の十勝川遠征。釣果の方は、日増しに落ちてきている感があり、何とか魚の顔を見られたというレベルだ。不思議な事に、今回はコンディションの良い個体が多く、痩せ細っている下りという印象は少ない。中には、豪竿をバットからねじ曲げ、長いドラグ音を響かせるアメマスもい たほどだ。