土曜日の早朝というか、殆ど深夜に大沼近くの国道に表示されていた気温は、氷点下17度となっていた。網走湖などでは当たり前の気温だけど、道南の平野でここまで冷え込む事はやはり珍しい。もっとも、気温が下がっても湖水の氷は雪の下である為、カチカチに凍り付いてというわけではない。シャーベットは大げさだけど、ザクザクの柔らかい氷だし、厚さも40cmくらいだと思う。かなり刃がなまっているドリルでも何とか穴開けができるので、その点はありがたい。
平年であれば大沼ではガスストーブで十分だけど、今回の遠征についてはガソリンがありがたかった。それだけ気温が下がっているのが理由で、ガスであればプロパンしか使い物にならないだろう。アウトドア用の機材ではプロパンが充填されているガスもあるけど、イソブタンとプロパンの混合ガスなので、今回のような気温で使うとなると、最初はプロパンが燃焼してくれるけど、途中からイソブタンだけになると一気に火力が下がってしまう。
こうなったガスは結構厄介で、残ったイソブタンをどう始末するかが問題かもしれない。イソブタン自体は通常のパワーガスの主成分なので、厳寒期以外に使えば問題ないけど、管理と多少のリスクがあるからね。面倒だからとガソリンからガスに移行した人間である僕も、厳寒期だけはガソリンが良いと思う。
今回の大沼釣行では結果的にかなり惨敗感がある釣果となったけど、そう感じるのは写真のイトヨの猛攻が凄かったからだと思う。場所によっては絶滅危惧種に指定されているらしいけど、大沼についてはワカサギ並に生息していると感じる。そういえば、かつては網走湖の呼人でも結構なイトヨ(網走湖もイトヨかな?)が釣れた記憶があるけど、最近の呼人で外道はヌマガレイが主体だ。
昨年から購入していたワカサギ用の電動リールだけど、実際に使ったのは今回の大沼が初めてだ。使った感想を言うと、深場の釣りでは非常に有効だということ。但し、条件があり、ガイドが凍結するような環境では不可ということ。北海道の露天でこの時期は論外だろうし、テントも設営した直後は場所や天候次第だろうけど厳しいと思う。
ついでに言うと、これは例えば僕が本職のルアーロッドでも同じ事がいえるけど、メーカーが作るタックル・・・今回の場合はワカサギの穂先だけど、ガイド径が小さすぎると感じる。ようするに厳寒期の釣りでガイドが小さいと、凍結に弱いということになるのだ。感度面で小径ガイドが有効なのは判るけど、厳寒期の釣りでは話にならない。
まあ、ガイドだけではなくPEラインの組み合わせが影響しているのだろうけど、厳寒期では最新タックルも考えて使わないとトラブルが多発すると思う。