平野屋花兆庵さんの料理です。ここも、とても美味しい料理が並びました。例によって懐石形式です。刺身は判りにくいですが、左がマグロ中トロ、左がクエ の刺身です。マグロは久しぶりに洗練された味を感じました。この宿では、通常プランではなく、少し上質の素材を使うコースを頼みました。最近は量より、質を重視したいと思う様になりましたので。
このため、普通のコースはどのような料理が並んでいるのは不明(笑)。でも、失敗したと感じる事は無いと思います。朝食は飛騨では当然ながら朴葉味噌が出てきます。昨年、初めてこれを食し、僕はとても気に入りました。調味料としての味噌が一番の利用法でしょうが、食材として味醂や砂糖、山椒などで味を調え焼くという飛騨の文化は、なかなか良い物です。ただ、これは普段よりご飯を食べてしまうというデメリットもありますが・・・。僕のように貫禄体の方は、意識して節制しないと、とんでもない事になるかもしれませんねえ(笑)。
あと、一番上に昼食で食べた猪の陶板焼きと地鶏のステーキがあります。これは郡上八幡の芳花園というお店です。実は郡上八幡へ訪れたのは、鳥と旬である猪を食べたかったからという事もあります(笑)。鳥も勿論美味しいのですが、やはり今回は猪でしょう。個体差は野生動物ですから当然あると思いますが、これまで何度か食べた限りでは猪は非常に美味しいです。豚よりも味が濃く、脂がしつこくないです。豚好きの人は、試してみては如何でしょうか?
[追記 2011.5月]
郡上八幡ですが、訪れるのは三回目となります。郡上踊りで有名な土地ですが、釣り人にとっては”郡上釣り”という言葉の方が有名かもしれません。郡上竿や郡上魚籠といった道具にも郡上の名前がついているほど独自の文化である郡上の釣りです。
この郡上八幡にある芳花園さん、釣り人なら故恩田さんのお店だと知っているほど有名なお店です。残念ながら以前にお伺いした時も恩田さんにはお目にかかれませんでした。郡上釣りの凄腕漁師の話の中には必ず名前が登場する方でもありました。