2008 初夏の太平洋沿岸 2

波は、やや高めなのだが最大の問題は濁りと水面を漂っている漂流物だ
ワンチャンスでミノーに出た雄。トロフィサイズは、またお預けになってしまった。
この砂は、アメマスに対しての僅かな気遣いだ。過度に砂を取り除く事はせず、海へ帰す。

今年の太平洋は、例年に比べて一気にルアーやフライの釣り人 の数が増えた年ではないだろうか。春秋に有名な河川の海岸は、多くの釣り人で賑わっていた。僕と仲間は、有名ポイントを避け、三連休の午前中は海アメを狙って、キャストを繰り返していた。結果から言うと、道東の実力を考えると不本意な三日間と言えるのではないだろうか。週末毎に天気が下り坂となり、波は 高めでという状況が6月から続いている。今回の三連休も徐々に波は落ちていったものの、太平洋独特の濁りは周辺の沿岸を覆い尽くしていた。

干満の差が激しい太平洋では、今濁っているから一日がそうではなく、嘘の様に澄んだ水となる事がある。その逆も然りで濁りの固まりが海流によって左右前後に移動する為だ。太平洋の海アメを狙う場合、この濁りをどうかわすかが一番重要だと思う。

今回の遠征では、その釣果の殆どはミノーによるものだった。恐らくそれは、波と濁りが強い中の釣りであったからかもしれない。三日間ともに同じミノーを同じように操作し、同じように 魚が出た。凪の時にそれがどう効くのか、全く駄目なのかは今の段階では僕にも判らない。それでも、少しだけ、自分の中で太平洋の海アメが近づいてきたのかなと感じた遠征だった気がする。