盆の頃、まとまった降雨で増水した道東の河川は、アメマス の遡上が始まっている。もっとも、冬のそれとは違い、産卵遡上の為、群れは流域全てにまんべんなく生息しているわけではない。ある意味で魚群を探しながら追いかける釣りを強いられる事が多い。一見、申し分のないポイントだったとしても、群れが居なければ釣れるのはヤマメかイワナのみ。遡上アメマスを狙って、少し無理な遠征をした今回も、魚群は思った以上に上流に遡上していた。
ルアーでこの時期のアメマスを狙う場合、ポイントは瀬に限 る。もっとも、水底の地形も関係あるので、瀬であれば文句なしに着いているわけではないけれど、大きな岩や石が点在していれば、申し分ない。反対にスリットの無い岩盤や砂礫底は通路であって魚が着くことは少ない。ただ、辛うじて水底の様子が見えるくらいであれば良いけれど、完全に澄んでしまうとかなりシビアな釣りを強いられる時期でもある。
今回は、僅かに濁っているけど個人的には澄みすぎた感がある遠征だった。降雨の影響で、もう少し濁りが入っている予定だったけど、思った以上に川 は落ち着いてしまったようだ。また、瀬が多くても魚群に遭わない流域もあり、天気も日曜日の早朝のみ雨がパラついたけど日中は晴天下の釣りとなり、群れを 探すだけで疲れてしまった感がある。
肝心の釣果だけど、好調であれば言うことはないけど、瀬であろうがなかなか口を使ってくれない。ハッキリ言えば、かなり厳しい。ただ、地形を読み的確にルアーを送ってあげれば、反応はある。但し、この時期は例えバイトしてもバレが多発する。中型までは何とか捕れたけど、大型はラインブレイク一回、フック折れ一回、フック伸び一回を含めて大型はことごとくバレ。一番上の写真は、今回の流域で一番の大場所だったけど、Dコン85に着水同時にバイトし一気に下流に走り出した。自分の前をターンし対岸に走り、そこで反転でフックが伸びきった。逃がした魚は大きいと言うけど、誇張無しに70後半から80クラ スのアメマスだった。
今回の反省は、フックだろうね。ウミアメは、殆ど手巻きしていたけど今回のトラブルの時に使っていたフックは全て市販品。Dコンあたりだと一番小 さなサイズも多用するので、フックが小さいから大丈夫かなと考えていたけど、甘かった。やはり太軸で作らないと今回のようなアメマスは、とても捕れるものじゃない。帰宅しても、まだバレの余韻を引きずっているもの。まあ、フック云々より腕だろうとは思うけど。