宮古島にて

Bombardier DHC-8 生まれて初めて乗ったプロペラ機である。

LGL21で撮影 Bombardier DHC-8

LGL21で撮影 宮古空港 想像以上に大きく、少し驚いてしまった。

宮古島へは東京からの直行便も存在しているけど、那覇空港経由のアクセスが一般的のようだ。この那覇-宮古便は、スカイマークが路線参入している為か、早割便は往復で軽々1万円を切る価格設定となっており、同じ南西諸島の石垣便が極端に高く感じてしまうほどだ。もっとも、2013年3月に新しい石垣空港が開港となる為、今後は新規に路線参入も考えられ、離島へのアクセスは財布に優しくなるのかもしれない。

那覇-宮古間は数社の航空会社を合わせると、日に片道15本以上の飛んでいてその殆どはジェット機である。ただ、RACの早朝便のみ、ボンバルディアDHC8という双発プロペラ機が運航されており、これまでジェット機しか搭乗したことが無い僕は、敢えてその便を確保した。着陸時は小型機故、風にあおられていたけれど、そこはプロの操縦士。不安を感じることなく、約一時間ほどで宮古島へ到着した。宮古空港を訪れるのも勿論初めての事だけど、予想以上に空港は大きく、立派な建物であったと感じた。

もっとも、沖縄は那覇空港と石垣空港、あるいは自転車で回った波照間空港しか知らないので、偉そうな事は言えないのだが、恐らく規模を考えると那覇空港を除き、一番大きな空港なのだろうね。

LGL21で撮影 こんな意見もあるということか。政党名入りなのが、引っかかるが。

新聞やTVなどでは、沖縄へオスプレイ配備に反対という風潮ばかり報道されているけど、宮古島ではこんな横断幕を見かけた。この手の問題は部外者である僕が意見を書くつもりはないし、政治的な話も然り。この横断幕は政党名が入っているのが、ちょっと何だけど、恐らく賛成という人も居て当然なのだろうね。この件でマスコミの偏重報道の事実があるのかどうかは何とも言えないけれど、日本の大手メディアの報道姿勢については、マトモとは言いがたい面が多々あるのは事実だろう。

東平安名岬(ひがしへんなざき)。灯台は工事で閉鎖中。

LGL21で撮影 東平安名崎にて。札幌までは2516kmあるそうだ。

東平安名岬(ひがしへんなざき)にて。左に見えるのは、保良漁港。

東平安名岬(ひがしへんなざき)にて。リーフが防波堤の役目をしているのが判る。

東平安名岬(ひがしへんなざき)にて。この岬は岸壁の海岸が続く。

東平安名岬(ひがしへんなざき)にて

東平安名岬(ひがしへんなざき)にて。水は青々として、非常に綺麗だ。

東平安名岬(ひがしへんなざき)は、宮古島の南東にある景勝地である。事前の調べでは、この岬にある灯台は有料ながら開放されていて、展望台のように景観を楽しめるとあったのだが、オフシーズンの為か工事が行われており、灯台は閉鎖されていた。それでも、岬は崖となっている為、遊歩道を歩くだけでも十分楽しめた。宮古島では時折青空が見える事もあったけど、基本的にこの時期の沖縄は曇りや雨の日が多い。この日も基本は曇りであり、本来の海の色が出ていなかったけれど、それでも宮古の海は美しいと思う。

東平安名岬(ひがしへんなざき)にて

東平安名岬(ひがしへんなざき)にて。

東平安名岬(ひがしへんなざき)にて。アダンの実。

東平安名岬(ひがしへんなざき)にて。アダンの葉は鋭いトゲがある。

東平安名岬(ひがしへんなざき)にて。保良漁港へ降りる道にて。

東平安名岬の駐車場近くに、海へ降りる道路があり、入り口に保良漁港と書いてある。読みは「ぼらぎょこう」というらしい。東平安名岬は切り立った岩場地形となっており、漁港へは少し下る形となる。この漁港は雰囲気が良く、水の色も南国らしく綺麗だった。

東平安名岬(ひがしへんなざき)にて。イリオモテアザミ。

東平安名岬(ひがしへんなざき)にて。イリオモテアザミのつぼみ。

東平安名岬(ひがしへんなざき)にて。イリオモテアザミのつぼみ。

南国である沖縄にもアザミがあるようだ。帰宅後に調べると、宮古島のアザミはイリオモテアザミという種らしい。いずれにしても、真冬の今時期に咲いているのが北海道人としては違和感があるのだが、ハイビスカスなど一年中花に囲まれているのが、沖縄であるのだ。

東平安名岬(ひがしへんなざき)にて。モンバノキ。

来間島にて。来間大橋を望む。

宮古島と周囲の島は橋で繋がれている。来間島とを結ぶ来間大橋、池間島と結ぶ池間大橋。そして、まだ工事中だが伊良部島への2014年完成予定の橋が工事中である。来間島からも工事の様子が見えて、橋の殆どは完成しているようだ。

池間島より池間大橋を望む。

池間島にて。

沖縄など離島に関する本を書いている、カベルナリア吉田さんという方がいる。僕も何冊か読んだことがあるのだが、宮古島と池間島を結ぶ池間大橋を歩いて渡り、途中に見える海が彼のベスト3に入る沖縄の海だそうだ(もう一つは、石垣島の平久保崎、もう一つは失念)。それだけ美しい海という事なのだが、今回はやはり時期が悪すぎたようだ。但し、夏の炎天下にこの橋を歩いて渡るのは少し覚悟が必要そうだ。ちなみに沖縄の多くの橋は駐停車禁止となっている。時々、地元の人が恐らく魚を探して停車している事があるけれど、決して真似をしないように。景観の良い橋のたもとには、大抵、駐車場があったり、駐車スペースがあるので橋の上から海を眺めるのであれば、歩くべし。

池間島にて。グラスボートに乗り、珊瑚を見物。

季節は冬。とてもではないけど、泳ぐ気にはなれないこの時期に珊瑚を見たいと思えば、ウェットスーツ装備でのダイビングかグラスボート。後者は安楽で観光客向けだけど、これも生まれて初めて乗船してみた。感想を言えば、これもアリなのかなとは思う。適切なポイントへ案内してくれるし、シュノーケリングレベルでは、見ることが出来ない珊瑚も観察出来るからね。それでも夏場は、やはり泳いで観察というのが一番だと思う。ダイビングまで行えば、更に様々な珊瑚や魚に出会えるのだろうね。

西平安名岬(にしへんなざき)にて。

西平安名岬(にしへんなざき)にて。

西平安名岬(にしへんなざき)にて。正面は池間大橋。

西平安名岬は東平安名岬の反対側、島の北西に位置している。景観的には、東平安名岬の方が上かもしれないけれど、正面に池間大橋と海が見えたりとここはここで興味深い景勝地だと思う。この近くに宮古の塩で最近有名な雪塩の工場があったり、マングローブ林が近くに位置しているのでアクセスも苦にならない。雪塩の工場(直売所)へも立ち寄ってみたけど、偶然にも訪れた1月11日は塩の日だそうだ。上杉謙信が武田信玄に塩を送ったと言われる話から、塩の日が制定されたそうだけど、記念日がありすぎて個人的には正直どうでも宜しい。

島尻マングローブ林入り口にて。

島尻マングローブ林入り口にて。

島尻マングローブ林にて。ヤエヤマヒルギの幼木。

島尻マングローブ林にて。ヤエヤマヒルギ。独特の呼吸根(支柱根)が伸びつつあるのが判る。

島尻のマングローブ林にて。ヤエヤマヒルギ。多数の呼吸根(支柱根)が特徴。

島尻のマングローブ林にて。ヤエヤマヒルギ。多数の呼吸根(支柱根)が特徴。

島尻のマングローブ林は案内図によれば宮古島最大だそうだ。同じ南西諸島の石垣島や西表島に比べると、規模は小さい様だけど、遊歩道があり、手軽にマングローブを観察出来る。地図によると、オヒルギやメヒルギも群生しているようだけど、遊歩道沿いはヤエヤマヒルギが殆どだったように思える。同じヒルギでオヒルギ、メヒルギは呼吸根の形状がヤエヤマヒルギと明確に異なるので、判別が出来るからだ。

LGL21で撮影。サトウキビの穂が風で揺れていた。

ススキとサトウキビは同じように穂がある為、混同しやすいけれど、サトウキビの穂は真っ直ぐ上に伸びている。ススキは垂れているから判るのだけど、宮古島ではススキもとても多かった様に思える。写真は風でなびいているけど、サトウキビである。しかし、ススキが沖縄にあるとは無知のいいところである。帰宅後調べると、北海道から沖縄まで自生しているらしい。