2011 阿寒ディープゾーン

 

雄阿寒が光に包まれていた

超大型は出なかったが、釣れるアメマスは50~60cmクラスばかり

気温が上がりだした一時期、猛烈なライズが始まった。この写真だけで、五つのライズリングが見える。

阿寒湖らしい黄色の強いアメマス

夏らしい陽気の中、阿寒で過ごした一日に感謝。

 

三連休は初日と二日目、太平洋岸サーフでアメマスを狙うつもりであった。ところが7月中旬であるにも関わらず、初日の結果は惨敗。波も濁りも及第点であったにも関わらず、アタリ一つもない。粘りが肝心とは言うけれど、気温が低く尚且つ降雨の中で二日目を釣る気力はなかった。結局二日目は阿寒までの寄り道ドライブに徹する事にし、宿で早々に前祝い。最終日の阿寒湖の釣りは、昨年の惨敗と連休初日のウミアメ不調を払拭するかのように、多くのアメマスがルアーを追いロッドを曲げてくれた。

今回この釣りへ参加したのは、阿寒クラブ主宰Take氏(コメントを頂く際はHigeさん)、Shinya氏、そしてAizawa氏と自分の合計四名。阿寒湖の桶屋氏操船によるディープエリアの釣りである。ディープエリアと言っても単に深い釣りというわけではなく、湖底の地形で魚が溜まる場所を船から狙うという釣りだ。場所によるけれど、水深は8~10mくらい。真下にスプーンを落とし込んでも釣れるけど、それでは面白みがないのでキャストをして、着水後は底までフォーリング。その後、アクションを軽く加えながらリトリーブする釣りだ。

重量級のスプーンを使っても、リトリーブ後半はルアーもかなり浮いてくる。しかし、スリリングなのはルアーの後ろに良型ばかりのアメマスが複数匹浮上してくる光景だ。こうした時、そのままでは見切られる事が多いので、リトリーブを速めてやるとバイトしてくることが多い。しかし、不思議なのがヒット後もそのアメマスに他のアメマスが寄り添う様に付いてくる事だ。群れるという本能なのだろうか。流石に産卵期ではないのでつがいというわけではないと思うけど、岸の釣りではそうそう観ることが出来ないアメマスの行動は飽きることがなかった。

釣れるアメマスは概して良型が多く、超大型は出なかったけど50~60cmの間がアベレージだったと思う。50cm程度なら何とか抜けるけど、流石に60前後になるとネットが不可欠だ。写真では痩せて見えるけど実際は皆コンディションが良く、引きも非常に強い。

この釣りは底までルアーなりフライなりを落とし込んでからリトリーブするというのが基本だけど、日が少し上がってきた時間は魚が水面直下まで浮いていた様でライズがもの凄い。1度だけだけどペンシルベイトの表層引きに喰ってきたので、ディープエリアの釣りが飽きたら遊んでみるのも面白い。但し、ライズが盛んに起きていても基本は底だ。あまりにもライズが起きているので惑わされてしまうのだが、ルアーを盛んに追うような魚は深いエリアに居ることが多いようだ。

結局、5時半くらいから10時半くらいまでを船上で過ごし、全員で何本上がっただろう。誰も数など数えてはいないけど、三桁は軽く超えているだろうね。時期を考えると、凄いポテンシャルを持った釣りだと思う。但し、やはりルアーは後半はスレやすいようだ。それでも凄いと思うのが、反応の薄れ方が僅かづつというところだろう。他の釣り場では、数匹釣れたらバッタリという事が多いけど、それがかなりの時間続いているのが凄いよね。それだけ魚が溜まっているという事になるのだろうけど、明け方から釣ったら更に凄いだろうね。

昼前に上がったけど、それで十分満足だ。帰りは道東らしい青空が広がり、同行した仲間も満足した笑顔を見せていた。また、チャンスがあれば来年も楽しみたいものだね。今回お付き合い頂いた皆さま方、本当に楽しい時間を過ごせて感謝です。Take氏にはセッティングから宿の手配等本当にお世話になりました。この場を借りて御礼申し上げます。