2009 湿原の川

今年は氷が落ちるのが早く、既に釣り人の姿もいる。残念ながら、群はまだ上流の様だ。

別寒辺牛川の中下流域。雪解け時期の為、水位が高い。

春のアメマス故、太くはない。しかし、この川は春でもコンディションが良いアメマスばかりだ。

帰路、茶路川の河口に立ち寄ってみた。写真のトーンは綺麗だが、実際の水色は茶に近い。

別寒辺牛川の河口が開いたと、釣り仲間から情報が入った。例年に比べると、やはり早いと思うのだが、魚の降海まで早まっている訳ではないようだ。 先発隊として入川していた仲間の情報は、「まだ、魚が降りてきていない」であった。

合流後、とにかく群を探そうと上流域へ向かった。もっとも、この川の場 合は文字通り湿原を流れており、入川出来る場所は限られている。秋の様に迷路の様な林道を奥深く進み、羆におびえながら竿を振るなどという事も雪が残るこの季節では難しい。自ずと、誰もが入る事の出来る流域を歩く事になったのだが、まだ水量が多く、魚の活性も今ひとつ。ルアーを追ったり、超ショートバイトなど反応はあるけれど、乗ることがない。

今日は駄目かも知れないな・・・そんな気持ちになった頃、ルアーケースの奥に不格好なオレンジ色のミノーを見つけ た。RAPALA CD9 GFR これが、このオレンジ色のミノーの名前だ。釧路根室では秋から初冬の定番ルアーの一つで、秋になるとショップからこのカラーが消えていくほど愛用者は多い。欠点らしい欠点はないルアーだけど、強いて言えばロッドを選ぶという事だろうか。ファットなボディと立ったリップの抵抗は、細身のシャローミノー用に作られたロッドでは全く引ききれないのだ。そんなミノーをスナップに結び、ダウンクロスへキャスト。軽いジャークとストップを入れた直後、根掛かりの様な感触の後、手元に躍動感が伝わってきた。