2022 秋の気配

朝焼けに映える雲は既に秋のそれだ

水量の少ない上流域だが、丹念にポイントを狙うと思いがけない型物が潜んでいたりする。釣人はS氏である。

9月上旬は道東であれば遡上アメマスがギリギリというタイミングだったけど、道南のアメマスは最盛期よりも喰いが落ちているとは感じるものの、まだ釣りになるレベルではあったと思う。

釣れるアメマスは婚姻色と思われる色づきが既に始まっており、ルアーへの反応はあるものの、ミノーをひったくる様な出方は少ない。産卵が近づくと殆どルアーには反応しなくなると思うので、秋の釣りとしてはタイミングは悪くなかったと思う。

但し、この時期のアメマス釣りはヤブ蚊の猛攻に見舞われることが多い。DEETを多く含む忌避剤が有効だけど、厚手の服の上からも平気で吸血してくるのは閉口ものである。

中型が多かったが、今時期としてはルアーへの反応はしてくれていたと思う。

流域で見かけた早生のナラタケ(ボリボリ)。

早い時は8月に発生することもあるナラタケだけど、やはり今は早生(わせ)のタイミングであり、個人的に多くは望めない。勿論、キノコを専門に狙っているような人は、タイミングと場所の引き出しが何個もあるのだろうけれど、僕はこの時期は釣りに意識が傾いているようで僕にそれは難しいのかなと思う。

写真では判りづらいが、既に婚姻色に染まりつつある個体が多かった。

ネットを使うまでもない型だけど、河原が少ない流域もあるのが悩みどころではある。

気温が上がってくると、蝉が一斉に鳴き出す。道南らしくミンミンゼミの鳴き声も聞こえた。

最近少なくなったとはいえ、盛夏の札幌でも蝉の鳴き声はある。子供の頃は自宅近くの電柱で鳴いていた記憶もあるけれど、確かに最近は数が減っているような気がする。札幌では盛夏の蝉は殆どがアブラゼミなのだけど、今日の釣り場は色々な種類の蝉が聞こえてきた。道南らしいと思うのがミンミンゼミだろうか。

ホウキタケ 細かな分類は僕には判らない。