2021 道南の春

小型だがアメマスであろう

昨年より一週間遅らせて道南を訪れてみた結果、ギョウジャニンニクは上々なれど、魚は今ひとつという具合であった。魚については、もしかすると仲間が先行して入っているかもしれないけど、一番の原因は雪代が収まり、クリアな水になってしまったという事が一番大きいと思っている。

もっとも、釣りもするけれど本命はギョウジャニンニクであり、こちらが上々ともなれば魚の顔を見られただけで十分とも言えよう。ちなみに道南の海岸線には多くの釣り人が並んでいたけど、狙いは明らかにサクラマスのようだ。個人的にはあまり興味の無い釣りではあるけれど、5月以降の大型のサクラマスだけは釣りたいかなとは思う。

春を告げるフクジュソウ

山菜の開幕はギョウジャニンニクである

ギョウジャニンニクは成長が遅い種のようで、多くの人が入りやすい場所では採取をためらうような細い物しか生えていない事が多く、当たり前だが、人が入らない場所ほど上物が生えている。ただ、この山菜については過去に羆との遭遇が道南では何度か発生しており、リスクのある野遊びではあると思う。それ故、簡単に奥へ行くというわけにもいかないのだ。

場所によっては滑落すれば無事では済まないような場所もあったりと、なかなかシビアな場所に上物が生えていたりする山菜ではあるけれど、今回の場所については比較的安楽で、一定の収穫は時期さえ間違えなければ担保されていると思う。ただ、遠方の為、訪れるタイミングをどう判断すれば良いかが難しい。

実際、4月になってからでも十二分に採れる・・・というよりも4月頭が恐らくピークではないだろうか。それをあえて早く訪れるのは、葉の伸びていない上等なギョウジャニンニクが好きな事と、釣りについては早いほうが大型が出やすいという理由による。先に書いたように、雪代が入っているくらいの方がコンディションとしては宜しい。

もっとも、魚も山菜も、訪れてみなければ判らないというのが真理であろうとは思っている。

仲間の採取風景 安楽に見えるけど、土の斜面は結構大変である

奥に行けば太い上物が群生しているけど、熊と遭遇する可能性も深まる