2019 原生花園とアメマス

早朝の阿寒湖畔

例年は7月の三連休にアタックする深場の釣りだが、今年は仕事の都合などで月末のタイミングで阿寒湖を訪れる事となった。春も訪れる事が出来なかった阿寒湖なので、今年は駄目だと諦めていたのだが、釣友の厚意に感謝である。

天気はすこぶる良く、気温もかなり上がった1日であった。アメダスの計測値を後で確認すると、阿寒湖畔でも12時に30度を超えており、帰還時に通過した足寄では車載温度計で35度、アメダス上でも34度を記録していたようだ。

雄阿寒を眺めると、阿寒湖に来たという気持ちになる

深場狙いの釣り 釣景

 

大爆釣とは言わないが、コンスタントに反応があった

深場の釣りはワカサギの群れに影響を受ける釣りであり、ワカサギが少ない年はこの釣りも今ひとつという場合が多い。こうした時は例え釣れても痩せている事が多いのだが、今年はコンディションの良い個体が多かった気がする。

基本はバーチカルの釣りだが、途中からはジグやジグミノーでキャストを交えて広範囲を攻める事が多い。水温が上がっているので、基本的に深場のかけ上がりでワカサギを追いかけている事が多いようだが、バイトは底付近だけではなく、ルアーを追って表層付近で喰ってくる事も多い。

この時期はアオコの発生も多く、ぱっと見では魚など釣れるのか?と感じる雰囲気があるのだけど、湖上では結構なライズもあり、夏の阿寒湖でも釣りは成立する。勿論、岸からのキャストではシンコのワカサギでも居なければ厳しいだろうけれども・・・。

鰓蓋の模様がハッキリしている阿寒湖のアメマス

阿寒湖のアメマスは金色をしている個体が多いけど、個人的には僕は普通のアメマスの方が好きだ。一番好きなのは海で釣れる銀色の体色をしている個体だけど、太平洋岸では個体数が激減してしまったので、なかなか出会える事が少ない。ちなみになぜ普通のアメマスの方が好きかと言えば、話は簡単で金色という色が嫌いだからだね。

途中で立ち寄ったトイトッキ原生花園

逆順となっているが、阿寒湖への移動する途中で十勝海岸に立ち寄ってみた。十勝川河口近くに位置するトイトッキ原生花園が目的地だけど、これからの時期は花よりも鮭を狙う人間が多くなる。実際、十勝の様な場所では海岸線には多くの花が咲いており、それが当たり前という風景になってしまっている。貴重さを感じないほど自然が残されているという事もあるのだけど、初夏までは訪れる人も少ないこれらの場所は僕にとっては心地よい。

若い株だが、大きな花を砂地すれすれに咲かせている

エゾフウロ

ハマナスは秋近くまで花が咲いている株もあるけれど、一般的には原生花園の花々は短命だと思う。短命というよりも、花の時期を逃すと何もないという事だ。今回のタイミングではノハナショウブが終焉に近く、一番優勢であったのはフウロ類ではないだろうか。写真のコメントでエゾフウロと記載したが、もしかするとハマフウロかもしれないが、毛の多さで判断するならエゾフウロだ。ただ、特徴の中間の種もあるようで同定は出来ないけれど、食用とするわけじゃないので実際にはどちらであっても僕は困りはしない。

エゾフウロとヒョウモンチョウ