一月以上、釣りから遠ざかっており、気がつけば初夏を通り越し季節は夏となっていた。近場の渓流でも行こうと思ったこともあるけれど、週末になると雨が降るという悪循環で釣りへ行く気持ちも薄らいでしまっていた。
初夏から夏のシーズンは本職の渓流で、イワナやヤマメと戯れるという釣りをすれば良いのだと思う。そして、行けば来て良かったと思うのが渓流や渓流魚の美しさである。特に道南の落差のある渓は、どんな名画よりも僕は美しいと思う。
今回は夏にアメマスが遡上する河川を訪れてみた。ヤマメやニジマスは皆無の川であり、抜かれるという心配は少ないけれど、小さな川なので入渓するタイミングは重要だと思う。今回は目新しい足跡が残されており、魚の出は決して良いとは言えない。それでも、ちょっとした小場所で大型のアメマスがアタックしてくる可能性もあり、集中力は必要な釣り場かもしれない。
今回は河川規模が小さい為、既にオールドタックルであろうUFMのCSⅡを持ち込んでみた。このロッドを愛用していた師匠曰く、RAPALAを引くなら良い竿だと言われている独特のスローなアクションを持つ。ライトロッドとしては、かなり張りがあり、大型でも対応可能だけど、この張りも善し悪しがあり、バイト後の食い込みが現在のファーストテーパーのロッドに比べて悪いかもしれない。その意味では、同じUFMであればTSSで挑めば良かったのかもしれない。
今回の釣行は、夏の休みに釣りの旅へ出かけるウォーミングアップ的な要素があった。それは、ソロキャンプという手段による旅である。特に近年、夏の北海道は宿の空きや値段が高騰しており、かなり前から計画を立てないと身動きが取れない場合が多くなった。それは海外からの観光客の増加が理由だろうけど、そうした中で遠征を行うとなると、車中泊やキャンプは宿の空きなど無関係だろう。そんな理由もあり、実は数年前から考えていたことだった。
ただ、キャンプは宿泊の手段であり、キャンプそのものを目的としているわけではない。ましてやソロキャンプをメインに考えているので、余計な装備は要らない。写真には大昔に買ったフィールド用のチェアーも写っているけど、次回からは車載が邪魔なので降ろそうと思っているほどだ。タープを張り、その下で優雅にワインでも飲みながら、ダッジオーブンで料理をなんて事は全く考えていない。
そんなスタンスなので、混雑するキャンプ場などへは行かないと思う。登山ベースの様に必要なキャンプであれば、混雑も仕方がないと思う。でも、遠征の手段としてのキャンプで混雑していたら、大人しく車中泊に切り替えるかもしれない。本当はキャンプ場ではなく、気に入ったフィールドで安全にテントが張れればとは思うのだが。