河口域の釣りは、干満の影響を受けるのはご存じの通り。早春や初冬の愛牛や旅来周辺でもその影響があるくらいなので、太平洋が見える河口では目まぐるしく水位が変わり、魚の付き場や活性も大きく変化する。個人的には、大潮の時が変化が大きく、活性が入ると一気に釣果が伸びると考えている。このため、河口遠征の予定も大潮である週末と以前から目論んでいた。この計 画は直前に体調を崩し、遠征は一週間延期となってしまったけど、結果的に先週は濁りが強かった様だ。
十勝川に限らず、結局のところ河口はタイミング次第という事なのだろう。干満や濁り、時期がぴったりでも魚群次第で結果が出ない場合も日常茶飯事だ。今回は早朝から昼過ぎまで潮位が高く、夕方に向かいだらだらと水位が下がる一日だった。潮の動く午後に期待していたけど、最後まで魚のスイッチが大きく入ることはなかった。時々、並んでいる釣り人の竿を絞っているので魚が居ないわけではない。夕マズメには、アメマスは盛んに水面に姿を見せていた。
結果的に、一日釣り場にいて6本の貧果に終わった今回の遠征。魚の顔を見れただけ、良しとしなければいけないかもしれない。僅かな時間だけ、楽しませてくれたしね。殆どスプーンを使っていた今回の遠征だけど、そのときは12cmのミノーをロングキャストしていた。一投目、着水したリトリーブの直後にバイトし、その後暫くはフッキングに至らないものの、反応が良かったからね。ミノーへの反応が良い時というのは、ベリーへのアタックが多い。このため、スプーンやジグとは異なる手応えがミノーの魅力の一つだと僕は思う。
何れにしても、そろそろ河口の釣りも終焉を迎える。連休を過ぎても釣れるという話を釣友のブログで読んだけど、実際にアメマスは夏と呼ばれる時期でも河口に入る事はあるらしい。但し、汽水域までだと、何処かで聞いた事はある。ただ、昔は判らないけれど、結氷の期間も短くなっている最近ではどうなのだろうね。個人的には一度、降海してしまえば、海が荒れたり、ベイトが溜まったりしない限りは遠征してまで狙ってみる価値があるのかどうか。下手に河口で竿を出していると、サクラマス狙いと勘違いされそうだ。きれい事と言われようが、河川内でのサクラマスはちょっとね。