2024 佐賀へ再び

虹の松原

虹の松原にて 奥に見えるのは唐津湾

虹の松原にて 空を見上げて撮影したもの 幹や枝の造形が美しい

訪れて感じたのは、とにかく見事であるということ。想像以上の規模であり、大昔に植林されたとはいえ、その景色や松林の雰囲気がとてもよい。若者向けではないと感じるけど、シニア世代であれば感じるものはありそうだ。松はクロマツが中心との事だが、その数は森林管理局の資料でも100万本と言われているらしい。実際、ネットの航空写真(地図)を見る限りでも三大松原の中では桁違いに広い面積を誇っており、半端な規模ではないのは間違いないところだ。

虹の松原にて 防風林として植えられたクロマツとの事だが、非常に規模が大きくクロマツの数は100万本だとか

虹の松原にて 夥しい数のクロマツが続いており、見事の一言であった

 

唐津城

佐賀県 唐津城より 湾向こうの砂浜に続く緑のバンドが虹の松原である

唐津城

唐津城は虹の松原にほど近く、山の上にあるので展望はとても良い。

呼子

佐賀県 呼子の宿 旅館金丸より呼子大橋を望む

福岡市内から1時間程で訪れる事のできる立地は、日帰り客向けの店も人気のようだ。

基本的に活イカを売りにしている呼子では、観光客向けの宿は夕食には活イカが出てくる。この為、イカが目的であれば呼子への宿泊が良いと思う。今回お世話になったのは、呼子港に面した旅館金丸さん。動画サイトなどでもイカの捌き方が公開されているけど、生け簀からあげて提供されるまでの時間がとても短い。食事処へ着座し仲居さんが厨房へ声を掛けてから数分後には活イカの刺身が提供される。

旅館金丸さん サーモンだけは好まないが、ヒラマサとイシダイ、そしてイシダイの皮湯引きは美味であった

旅館金丸さん 呼子名物の活イカ刺身で写真のイカはケンサキイカ。冬場の呼子ではアオリイカが提供される(現地でアオリイカはミズイカと呼ばれる。またケンサキイカはヤリイカと呼ばれる)。これらのイカはどちらも旨みが強いイカであり、活であっても食感だけではなく甘みや旨みを感じる。

旅館金丸さん 刺身で食べた後、ゲソやエンペラは天ぷらとなって提供される

旅館金丸さん 写真には写っていないが、お米も美味しい。また、右上のヅケに見える小鉢は宿では鯛茶漬けと呼んでいる名物らしい。白米の上に乗せてお茶をかけて茶漬けも良し、そのまま惣菜として食べるのも良しだそうだ

呼子港 呼子はリアス式海岸の入り江にあり、天然の良港である。

呼子港にて 街の至るところにイカが描かれている

呼子港にて 港にもイカの絵が描かれていた

 

呼子で買い求めたイカプレスせんべい 湘南などで売られているタコせんべいに似ているが、少し厚みがあり、イカの身部分は食べ応えがある。

棚田のある風景

浜野浦の棚田

平地の少ない場所で米を作ろうとすると、写真の様な棚田になるという事なのだが、農機が入らないので手作業での米作りは大変そのものだと思う。棚田の景色は北海道にはないもので、海とのコントラストも美しいけれど、田んぼの維持や苦労を考えると複雑な気持ちになる。それでも、この地方の風景であるという棚田は将来も残って欲しいと思う。

浜野浦の棚田

浜野浦の棚田

浜野浦の棚田 広角レンズの方が棚田らしい描画なのだが、空中の送電線がどうしても好きになれない

祐徳稲荷神社

祐徳稲荷神社 本殿より境内を望む

呼子でイカが食べられれば満足という旅なのだが、日程に余裕があったので名高い祐徳稲荷神社を訪れてみた。神社仏閣は建築物の造形美、仏像や絵画美術、歴史への興味があり、最近は訪れる事の多い場所なのだが、この神社へ行こうと思ったのは日光東照宮の様な豪華絢爛さと御本殿の高さに興味を抱いたからだ。実際に訪れるときらびやかな御本殿が斜面に鎮座する、本当に見事な神社であった。時間がなく奥の院へは行けなかったけれど、機会があればまたの参拝時に訪れたいものだ。

祐徳稲荷神社 楼門(ろうもん)

祐徳稲荷神社 左が楼門、右手が休憩所とエレベーターである

祐徳稲荷神社 境内より楼門を

木が茂って見通しが悪いのだが、左上が本殿である 右上に見えるのは休憩所で更に右側には景色に溶け込んだエレベーターも設置されており、体力に自信がなくても御本殿へ上ることが出来る。ちなみにエレベーターは有料であるものの、エレベーターでしか入手できない物もあるので若く体力があったとしても利用はありかなと感じる。

祐徳稲荷神社 神楽殿

祐徳稲荷神社 御本殿の下はこうなっている 御本殿までの高さは18mとの事で京都の清水寺よりも高いそうだ

祐徳稲荷神社 御本殿と青空のコントラストが美しい

祐徳稲荷神社 御本殿

祐徳稲荷神社

祐徳稲荷神社 稲荷神社らしい鳥居は奥の院へ向かう参道である

嬉野温泉

華翡苑さんの夕食 前菜(鰆若草焼、しらす煮凍り、カステラ焼、菜の花ごま和え、牛蒡松風、ヒラス南蛮漬、空豆)

華翡苑さんの夕食 蓋物(南京豆富、筍旨煮、六方里芋、花びら百合根、翡翠豆、三ツ瀬鶏そぼろ餡掛け)

二泊目は嬉野温泉 ホテル華翠苑さん シニアに人気の宿との事で食事も量が適度で嬉しかった祐徳稲荷神社から近い場所を探した結果、手頃な宿を探して宿泊したのは嬉野温泉。お湯の質は非常よく肌がつるつるになる女性向けの泉質だと思う。

嬉野温泉 ホテル華翡翠さんの夕食 お造りはヒラマサ、マダイ、アオリイカ

嬉野温泉 ホテル華翡翠さんの朝食 嬉野温泉名物の温泉湯豆腐 温泉水に豆腐を入れ、加熱すると煮汁に豆腐が溶け込み乳白色に変わり豆腐もとろとろになる。温泉水の成分が豆腐のタンパク質を溶かす為らしい。

嬉野温泉 ホテル華翡翠さんの部屋からサンセットを

嬉野温泉 ホテル華翡翠さん GoogleのPixelでは星夜写真も撮影可能と知識では知っていたのだけど、実際に使える機能かなと思う。流石に手持ちでは不可で三脚などスマホを固定する必要はあるのだけど、晴れて暗ければ天の川や先日のようにオーロラでも撮影出来そうだ。

有明海

大魚神社の海中鳥居 潮が引いていたので水中に浮かぶ鳥居は見ることがかなわなかったが、後述する干潟と相反する事であり、こればかりは仕方がない

有明海の干潟 写真では分からないが、干潟上にはムツゴロウと思われる魚影がかなりある干潟の写真は道の駅鹿島の裏手なんだけど、目をこらすと干潟にムツゴロウと思われる魚が動いていた。この道の駅では干潟体験もできるそうなので時間があれば、子供は楽しめそうだ。また、ワラスボという珍しい魚も干潟に生息しているようで、有明海のエイリアンとして売り込まれている。残念な事に生のワラスボを食べる機会には恵まれなかったけれど、姿に似つかず非常に美味しい魚らしい。チャンスがあれば味わってみたいものだ。

ムツゴロウと同様に有明海でしか生息していないワラスボの乾物(珍味)。

旅の終わりに

飛行機の窓から 左側の突端が津軽半島の龍飛埼、右側の突端が北海道の白神崎。写真では判りづらいが、海峡の向こうには小島と大島も見える

福岡空港で食べた本旅最後の九州飯 寿司屋さんのちらしだが、美味であった。

祐徳稲荷神社の木札 漁業者用であろうが、釣り人でも御利益がありそうだ