コロナ渦においての遠征は正直かなり厳しく、唯一の選択肢が車中泊かつ食料も持参というもの。野営も考えたけど、連日の猛暑ではそんな気は全く起きない。そもそも8月のこのタイミングではカラフトマス以外は夏枯れの時期でもあり、最初から多くは期待してはいないけど、魚の反応はかなり良かったとは思っている。残念な事に大型は姿を見せなかったけど、結局のところ今回は明け方から僅かな時間のみ釣りを行った事も大きい。
短時間でしか釣りをしていない最大の理由は、今年の異常な猛暑である。川に入っているとはいえ、軽く30度を超える気温の中では、とても釣りをする気にはなれない。常に腰までウェーディングしてという事であれば話は別だけども、そんな川は道東河川くらいだろう。
遡上性のアメマスも生息している川だけど、居着きのイワナも豊富でバンクや倒木、大岩などでは数匹レベルで魚は着いているようだ。小型のイワナを狙って釣ろうとは思わないけど、ヤマメと異なりイワナは貪欲さが勝っている様な気がする。飲み込めないようなミノーを果敢に追って、食いついてくる。
ブユやヤブ蚊も厄介だけど盛夏の最大の敵は、写真の様なアブであろう。北海道にも数種類居るようだけど、道南のそれはアカウシアブと呼ばれる3cmはありそうな大型のアブである。蜂と異なり、じっとしていると容赦なく噛んでくる。幸いディートなどもアブに効果があるようなので、今回は噛まれる事はなかったけど、気温の上がる日中はどうなっていたかは判らない。
写真の鶏卵無人販売は落部川流域の銀婚湯近くの神社前に設置されているもので、卵自体は750g(10個から12個くらい)で500円である。絶対値で言えば量産されているものの数倍というところだ。それでも買い求めるのは安心感と食味が好みだから。もっとも、後者については量産品と大きく変わるわけではないけど、生食を行う場合は前者の安心感とともに旨味が濃いので楽しめると思う。
ちなみにキャプションに書いたけど鶏卵の黄身の色はこうした自然栽培の鶏卵の場合は、”黄色”ではない場合が多い。正確にいえば黄色みがかってはいるけど、薄いし、場合によっては緑も混じっているような色であることもある。餌によって色は大きく変わるようで、トウモロコシ系を多く与えると黄色くなるようだ。但し、薄い色よりも濃い黄色の方が市場では好まれるのか、単に飼料が安いからなのかは判らないけれど、量産品で薄い黄身を見たことがないのも確かだ。
ちなみに米などの配合が多いとクリーム色になるそうだ。