昨年初めて訪れた大沼は、ワカサギの魚影が濃く、釣り場の雰囲気もとてもよい。何よりも漁協の方がフレンドリーであり、テントを持たない家族連れ釣り客向けにビニルハウスを用意するなど(使用は無料だ)、至れり尽くせりである。網走湖の様な遡上ワカサギではないので、大型に育つ事は少ない(様に思える)ようで、小さな個体が多い大沼のワカサギだが、揚げて食べるのであれば、大沼のワカサギは美味だと思う。また、佃煮なども美味しく食べられる筈だ。
大沼はポイントにもよるけれど、概ね数メートルの水深があり、基本は底釣りである。テバネでも釣りになるけれど、この釣り場ではリール付きのタックルが無難だろう。電動リールも効果的だと思うけど、なければないで困りはしない。特に1本竿で釣るのであれば、なおさらだろう。ただ、今年については初めてPEラインを使ってみたけど、その伸びのないラインの感度は非常に有効だった。また、ナイロンやフロロの様な巻き癖も殆どないので、着底までの抵抗が少なく、ラインの出もスムーズだ。厳寒の釣り場ではラインへの氷着などトラブルが懸念されるけど、大沼の様な釣り場では少々高価だけれど、使ってみる価値は大きいと感じた。
大沼のワカサギは、大きなもので8cmほど。小さな個体だと4cmレベルのワカサギもいる。平均すると6cm前後だろう。それ故、針は1号を多用したけど、実際のところは魚影が濃い釣り場なので、針の大きさによるアタリの出方はあまり変わらない様に思える。途中で2号の針を使ってみたけど、食い方は変わらない。(喰いが渋い時は、警戒心を与えないように小さな針が有効だと思うが)
それよりも餌の大きさはかなり影響するようで、僕自身は網走湖では使う事はないラビットが有効だ。普通のサシを切っても良いけれど、それをすると餌持ちが悪くなる。魚影の薄い釣り場であれば、サシカットでも良いけど、大沼の場合は素直にラビットが無難だろうね。逆に言えば、網走湖でも釣れる釣れないで言えば、ラビットでも釣れるのだけど、ワカサギが大きいため、餌持ちが悪い(突かれたり、咥える力が違うからだろう)。網走湖では、普通の大きさのサシが良いのかなとは思っている。