暴風から二週間が経過し、事実上は十勝川の開幕戦となった土曜日。明け方から釣り支度を調え、川の土手を降りると、対岸から夥しい数の鳥が飛び立った。はっきりとした姿はまだ薄暗い時間で判らないのだが、雁の仲間であろう。反面、白鳥はのんびりとしたもので、帰宅後、画像を拡大してみると、あの煩い鳴き声の中で睡眠中である個体も多かった。
ファーストヒットは、釣りを開始して数投目のことであった。もっとも、結果的に運が良かっただけのようで、遅い時間になればなるほど、魚の反応はなくなってしまった。全体的に見れば、まだまだ魚影は薄いと言わざるを得ない十勝川である。雰囲気的にはシーズンインが遅れている様な気がする。ピークは結氷寸前になるのか、あるいはこのままシーズンが終わってしまうのかは判らない。
11月に入ると、十勝川へ通う僕だけど、一週目を道南で過ごした為、今年は例年とは違って、川の景色はモノトーンである。もっとも、それは曇りの天気であった事も影響しているのかもしれない。
釣りを開始してから1時間くらいの間は、その後の壊滅状態が信じられないほど魚の気配が濃厚であった。喰わないにしても、沖でライズは出ているし、実際に6連続の大型のバラしを経験した。しかし、今回は本当にバレが多かった。フックシステムを見直した方が良いのかもしれない。
例年であれば、この時期は山も雪は少ない。木々が落葉しているだけなのだが、今年の十勝は低い土地でも降雪が早いと感じた。そんな中で、僅かに色を見せているのがカラマツである。