ウニの季節

某所の赤白ウニ丼(ちらし)

真冬の太平洋東部、早春の襟裳周辺のバフンウニが赤潮で甚大な被害を受けた影響や、ロシアが始めた戦争の影響で市場の価格も品薄で値上がりしているらしい。

今回のウニは裏積丹産であり、極端な高騰はしていないと思うけど、絶対値としては決して安くはない。それでも観光客の多い表側よりは良心的だとは思う。

ちなみに海鮮丼やウニ丼を食べる場所について、僕は基本的に寿司屋一択だ。ウニについては白米もありかもしれないけど、万が一ウニが売り切れたり、あまりにも高い場合は生ちらしや握りに切り替える可能性があるので、寿司屋の方が失敗は少ない。

肝心のウニだけど、赤白ともに前浜産。赤が高級とされているけど、漁獲量が少ないから高いのであって、白より絶対に美味しいわけではない。

それでも味の違いはあるので、今年も赤白を選んだけど、白でも良かった様な気がする。価格差は900円なので、もともと高価なウニ丼の差額としては大きな差ではないからね。

ちなみにウニといえば利尻や礼文が有名だけど、積丹産との差はあるのか?という話でいえば、間違いなく利尻や礼文産が格上だろうと思う。あるいは壊滅的な被害が出ているけど、かつての襟裳周辺の春ウニも積丹産より美味しいと感じる。

結局のところ、昆布が多い場所のウニは美味しいという事なんだと思う。ただ、シーズンが全く違うので、観光客の多い夏には太平洋東部のウニは食べられない。

冷やかけ鰊

夏期限定のメニューである”冷やかけ鰊蕎麦”

小樽に出向いた際に好んで立ち寄る蕎麦店で、夏期限定のメニューとして提供される一つが写真の冷やかけ鰊(にしん)蕎麦。

鰊蕎麦と言えば京都が有名だけど、蕎麦はともかく種である身欠き鰊を炊いた物は北海道でも昔から食べられている。

大昔に京都へ修学旅行で食べた鰊蕎麦が最初の経験で、それ以来、鰊蕎麦が好きになった。

店名を内緒にしているわけじゃないけど、テキストに起こすとネットに流れてしまうので写真だけにしておく

雰囲気があり敷居が高そうに見えるけど、実際に入ると過ごしやすい店だと思う

こちらのお店の特徴は更科系の細麺なのだけど、冬場は”十割せいろ”を頼む事が多いだろうか。夏は十割が無くなるという事もあるけど、細麺と冷やかけは相性が良く、ゆっくり味わっても蕎麦がのびる事がない。

鰹の出汁が効いた冷たい汁も好みはあるだろうけど、個人的にはコシがしっかりとした極細の蕎麦とのバランスがとても良い。それ故、夏の時期にこちらのお店を訪れると、このメニューばかりを頼んでいる気がする。

緊急事態宣言や蔓延防止が適用されている時期は、酒の提供を控えていたけど、最初に一杯だけ飲む月替わりの日本酒も楽しみの一つ。当然、飲酒になるわけなので車で向かった場合は当たり前だけど、酒は飲めない。

今回は栃木県の七水(しちすい)が置いてあり、こちらを頂いた。こちらの店では常連さんも多いけど、これからの時期は評判を聞いて訪れる観光客も増えるけどレンタカーなどを利用して訪れる人も多いようで、滅多に昼から酒を頼んでいる人間はいない。

それ故、申し訳なさ半分うれしさ半分という変な感情を覚えるけど、酒飲みであれば羨ましく感じるのだろうね。ビールではなく上等の日本酒というのが蕎麦屋では良いのだ(昼から酒の肴がメニューに載っているしね。板カマとか塩ウニとか、焼き海苔や鰊煮なんてのもある)。

まあ、今は営業時間も短いし、感染対策の為に席数を半分くらいにしているので酒といっても何杯も飲むわけにはいかないのだが・・・。

豊盃 協会6号酵母 特別純米酒

協会6号酵母を使った限定品との事だ。

価格は1760円と品質を考えるとリーズナブル。酵母が違うので豊盃本来の味とは少し違うけど、これはこれで美味しい一本。