ある夏の1日

小樽 荒又さん ひやかけニシン蕎麦

小樽にある蕎麦屋さんである荒又さんでは、冬から春までは特別メニューとして十割蕎麦を楽しむ事が出来るけど、流石に夏になると打ち止めとなるようだ。その代わり、特別メニューに、ひやかけニシン蕎麦が登場する。

極細の更科蕎麦が特徴の荒又さん的なメニューで、普通の温かいニシン蕎麦よりも間違いなく完成度は高いと思っている。その理由は極細麵にあり、温かい蕎麦に比べ、最後まで麵のコシを楽しむ事が出来るからだ。

尾瀬の雪どけ 純米大吟醸 夏吟 生詰 720mlのみ精米度合が39%らしい。

この酒を初めて飲んだのは、実は蕎麦屋さんである。限定品的な珍しいお酒をグラス売りしており、何を飲んでも美味しいと思う。

こうした限定のお酒を飲んで、特に感銘を受けたのは「豊盃(ほうはい)」と写真の「尾瀬の雪どけ」である。

お酒を仕入れているお店は何となく見当がついており、そこでほぼ定価でこれらのお酒を時々仕入れている。札幌で入手出来れば楽で良いのだけど、後者はともかく、豊盃は店頭売りでは厳しいと思う。

この尾瀬の雪どけだけど、一升瓶は精米度合が48%となっており、同じ名前の四合瓶は精米度合が何故か39%となっている。味の傾向は勿論同じだけど、これだけ精米度合が違うと洗練さは4合瓶の方ではあるけれど、値段も率から言えばやや高い。

但し、精米度合が39%の純米大吟醸で4合瓶とはいえ2000円以下というのは、破格値と言ってもいい。酒屋の店主曰く、コロナ禍での応援価格でこのような値段に設定しているとか。

味の好みはあるかもしれないけど、売られていたら大失敗はないお酒だと思う。とはいえ、数少ないだろうから売られていたら買い占めするかなあ・・・。

買い占め云々は冗談ね。たとえ話だけど三本残っていて、制限が無いとしても全部買うということは最近は絶対にしない。せいぜい1本、買っても2本だけ。理由は単純で買い占めが下品と感じるから。

伯楽星 純米大吟醸 荒吐ラベル2020 以前も飲んだが、そろそろ在庫が無くなってきた

コロナウイルスの影響で中止(延期)になったけど、予定されていたARABAKI ROCK FESTとコラボの伯楽星がこれ。値段も手頃で普通に美味しい日本酒だけど、中身よりもラベルに価値があるのかなと思っている。

このラベルのコラボ商品は宮城県内でしか売られていないらしく、何で札幌にあるかというと、居酒屋さんの常連さんが買い付けてきたからだ。

 

豊盃 夏ブルー 純米吟醸

「豊盃」の名前を名乗っている以上、一定以上のクォリティは担保されているので安心して購入出来る銘柄なのだが、ラベルにより結構な味の違いというか個性があるのも面白い。

酒米の配合を変えたり、精米度合を変えたりと製品によって色々あるのだけど、基本的には旨味と爽やかさが両立されており、個人的には本当に好みのお酒になっている。

今のところ獺祭のようなプレミアム価格ではなく、適正価格で購入出来るお店も多い様なのも○である。

活蛸のから揚げ 非常に美味

最近の居酒屋メニューに蛸ザンギを置いているチェーン店も多いけど、こうした活蛸をきちんと調理した味を知っていると、そうした蛸ザンギなど注文する気にはならない。

北海道産 天然鮎の塩焼き 美味

山菜やキノコは食材として他の方へ居酒屋さんと通じて提供しているけど、鮎だけはこちらがご馳走になある食材である。そもそも北海道で天然鮎を食べる事など殆ど無いにも関わらず、居酒屋さんに通っていれば年に何度か食べる機会があるのだ。

煮ツブ その味はついに

年齢層が高いお店であることや素材の味を生かすという意味があり、かなり薄味で提供されていた青ツブだけど、個人的には現在の釧路にある専門店より上だと考えていた。

釧路のお店は以前の親父さんが作っている時は文句なしに美味しかったけど、作り手が変わってから味が変わってしまい、徐々に戻ってきたとはいえ、以前の味が出せていない。

それはともかく、釧路という土地では濃い味付けが普通な事と、居酒屋さんの客層を考えると薄味でOKとは伝えていたけど、若い層にはもう少しだけ濃い味付けの方が受けるかもしれないと以前話したところ、今回はその味付けにしたのだろうか。既に釧路の味を越えていると僕は感じたね。

一番最初に食べたときは、貝の臭みを消そうと考えたのかショウガが少し強いかなと感じていたけど、今では本当に美味しいと思う。また、貝も大きいので食べ応えもある。

ひこま豚と大沼ビール

インディア・ペールエール

僕はビールは普段殆ど飲むことはないのだけど、旅でご当地のビールを味わう事は結構多かったりする。

ビールを飲まないのは糖質が多いという事もあるけど、腹が膨れるという単純な理由だ。でも、エールタイプのビールは香りが良く、今回のようなIPAは度数も高いので結構好きで最近では数少ないビールを飲む機会にはエールが殆どかもしれない。

このエールは量産している製品は比較的リーズナブルだけど、この手のご当地ビールは薄利多売では商売にならないので、350ml缶で500円くらいのプライスだ。

安くはないけど飲みに出て生ビールを頼むと似たような値段なので、商売としては妥当な価格かなとは思っている。今回の大沼ビールで他の種類は飲んだことがないのでなんとも言えないけど、このエールは自分的には好みでリピートもアリかな。

ひこま豚 肩ロース

ひこま豚は札幌でもアンテナショップが清田区にあるので、食べた事がある人も多いかもしれない。大沼ビールと同様に道南のご当地豚であり、味も上等で今回の様な野営で焼くには結構お勧めだったりする。

野営ではラム肉(ジンギスカン)や牛肉という選択肢もあるけれど、僕は結構、豚を選ぶ事が多かったりする。

単純に豚肉が好きという事もあるのだとは思う。ちなみに何の肉が食べたいか?と聞かれた場合、気分や料理によっても選択は違うと思うけど、僕は猪(イノシシ)が食べたいと答えるかな。結局、この手の旨味が好きなんだろうと思う。

 

日本海のウニ丼

岩内で食したウニ丼(赤白ウニ丼)

色の濃いウニがエゾバフンウニで、白っぽいのがキタムラサキウニである。一般的には実の赤いエゾバフンウニが希少性の為に高価であり、美味しいと言われている。値段の高いのはその通りだけど、味については確かに濃厚さはあるものの、甘み自体はキタムラサキウニの方が上と感じる場合もあり、最終的には好みというありふれた結論にたどり着く。

こうした事から、二種類のウニを味わえるようにと赤白ウニ丼なるものがメニューに存在するのだけど、昨年食べた白ウニ丼の方が個人的には好みかな。盛りが美しいという事もあるのだけどね。

今年は二色なので二つとも味わって食べてみたけど、やはり濃厚さは赤に軍配が上がるけど、甘さは白に軍配が上がった。結論としてはどちらも美味しいけど、日本海産のウニを一種類だけ選べと言われたら白を選ぶと思う。

理由は単純でバフンウニの場合は襟裳から道東界隈で多く水揚げされる(時期が違うけど)けど、白の場合は夏の日本海でしか食べられないからかな。ある意味で旬の味が白ことキタムラサキウニなのではないかな?と思ったりもする。

ただ、両方が選べる場合は、意地汚い僕は二色丼を選ぶ軟弱モノなのだが・・・。

2019に食べた白ウニ丼 ウニのサイズも違うので一概に言えないけど、このような盛りは美しいのだ。
寿都産 寿牡蠣

最近、寿都で水揚げされる牡蠣が人気である。寿都の頭文字を付け、寿牡蠣(ことぶきがき)の名称で人気になっているようだ。ウニ丼を頼んだのは岩内の寿司屋さんの事なのだが、牡蠣も手頃な価格だったので一緒に頼んでみた。

味は道東やオホーツクに負けず、濃厚でクリーミーさが本当に美味しい。旬な6月頃の筈なので、正に今が旬というタイミングであった。写真の牡蠣、レモンスライスの大きさで牡蠣の大きさも判ると思うけど、特大サイズである。

身も大きく、とても一口では食べきれない。その意味ではここまで大きくなくても良いとは思うけど、ある意味で見た目のインパクトさは必要な場合もあるので、これはこれで良いのだ。

豊盃 純米大吟醸 緑ななこ塗

時々立ち寄る小樽の酒屋では、好みの日本酒である豊盃を取り扱っているのが嬉しい。勿論、常時必ず在庫があるとは限らないのだけど、良いか悪いか豊盃ブランドは季節によって色々出してくるから、何かしらの銘柄が常にあるような気がする。

最近で気に入ったのは、「豊盃 純米酒 亀の尾 活性にごり生酒」という僅かに濁りの入ったもので、限定品故に居酒屋さんでも自宅でも飲みきって終わってしまった。

豊盃の名前を名乗っている以上、どの酒も一定の水準以上の味は間違いないのだけど、殆どが純米吟醸以上なので欠点と言えば少々高いという事だろうか。この為、一般向けにした「ん」というサブブランドもあるにはあるのだけど、こちらも人気があり尚且つ常に発売していないので入手はなかなか難しい。