最近の銘柄二種

楯野川 清流 楯野川の入門編というかスタンダードな1本らしい
醸し人九平次 協田(きょうでん)

楯野川 清流についてはリーズナブルな価格(税抜1400円)も魅力だけど、純米大吟醸の魅力は十分にあると思う。ただ、この手の酒で言える共通の悩みが入手性があまり良くないということ。

入手性という意味では九平次も同様で、リーズナブルな価格帯のものは入荷すると無くなるのも早いようだ。写真の協田くらいになると一人で何本も買うというのは、ちょっと躊躇してしまう価格ではある。

楯野川は全て純米大吟醸、九平次も事実上は純米大吟醸しか発売していないのでリーズナブルと言っても、それなりに高価ではあるのだけど、コロナ禍の影響でまずプレミアム価格となる事はないのだけはありがたい。

逆に蔵元では日本酒がだぶつき、出荷の価格を抑えている銘柄も多い様だ。家飲みでも買えるような価格にしているという事だけど、コロナ禍が続くと日本酒の世界でもビジネスモデルが変わってくる可能性もあるわけで、個人的にはありがたいけれど、蔵元がこれからも存続するというのが前提なので、安く入手出来てありがたいと単純には喜べないのだ。

年の瀬グルメ

鱈汁 年々、こうした料理が有り難く感じるようになってきた。

相変わらずコロナウイルスの報道ばかりの世の中で、こうしたネタはどうしたものかと思うけど、春先から僕は完全に動かないという生活は一切していない。夏の場合は自転車で遠乗りをかけたりという事もあるけど、会社帰りに居酒屋さんへ立ち寄る事も同じペースだ。

一般人と異なるのは、飲み会は一切無いということと、ススキノへは夏以降は足を踏み入れていない。

会社帰りに一杯というのは勤め人に多い飲み方だし、僕も若い頃は毎日の様に同僚と飲み歩いていた事も多かったけど、今は同僚と飲むのは年に数回くらいだと思う。

元々、先輩と飲みに行く事が多かったのだけど、そうした先輩が引退して、反対に台頭してきたのが当たり前だけど若い世代。今時の若い者はなんてことは言うつもりはないけれど、飲み放題でチューハイが当たり前のような飲み方なので、僕のスタイルには合わないのだ。

お試し版 羽根屋 純米大吟醸 精米歩合10%という代物。これは1合瓶のお試し版。
旨いかどうかはともかく、四合瓶や一升瓶で売られていたら、絶対に買わない(買えない)お酒だろうね。

それはともかく、ソロの場合は一番有り難いのが、好きな酒を好きなペースで飲めるということ。そして肴も好きな物をチョイス出来るのがいいね。

それはともかく、正月用の酒を仕入れてきたものが下の純米大吟醸の数々。期待しているのは左端の豊盃で今年はどんな酒に仕上がっているか楽しみだ。真ん中と右端のそれは萬乗醸造の「醸し人九平次」銘柄の2本。

どちらも手の届くリーズナブルな価格(相対的な話で、絶対値としては両方ともに高級酒の部類だろう。まあ、家飲み用では上等じゃないのかな)で欠点と言えば、売られている酒屋が限られている事と、人気が高い酒なので入荷しても直ぐに売り切れてしまう事くらいだろうか。

好みの問題とはいえ、この酒蔵のお酒は本当に美味しいと感じる。純米大吟醸なので全く辛くはない酒だけど、最近は甘めのお酒の方が美味しいと感じるようになった気がする。

というよりも甘辛よりも、旨味や酸味を細かく味わえる様になったからなのかもしれないね。今でもモルトウイスキーなども好きだけど、食中酒としては癖のあるモルトはあまり向いているとは思えないからね。

自前で購入した日本酒三種。全て純米大吟醸。左端の豊盃レインボーラベルは例年今時期に発売される家飲み用の純米大吟醸生酒。年末にでも飲もうと思っている。
カガミダイ 森の業者さんが作った物だそうだ。どちらかと言えば北海道では流通することはない、珍魚の部類であろう。マトウダイの方が知名度は高いのかな?でも、この魚を食べたのは二度目だけど、美味しい魚だと思う。

鹿肉

鹿肉のロースト

コロナ禍においては北海道でも感染者が急増し、不要不急云々というお達しが出ている現在、こうして酒を飲みに出るのはケシカランという人も多いかもしれない。

言い訳を書いたところで、こうした事で文句を言ってくる様な人には何を言っても始まらないし、面倒だから反論などもする気にはなれないのだけど、僕が訪れる店は昼食を食べに市内の店に入るよりも間違いなく安全だと思う。

もちろん100%安全なんて事はあり得ないので、出歩く自体がリスクのある行動である事は自覚は必要だろうけど、こうした店にお金を落とすという事も今時期は必要だと思っている。

Go Toのような思想は僕にはないけれど、行きつけのお店というのは、釣りで言えば大切な釣り場と同じレベルの空間であるのだ。

活蛸のから揚げ
活蛸の刺身

活蛸も鮮度が命である。こう書くと、活きているのだから鮮度が良いのは当たり前だという事になるけれど、実際は活きてはいるけど、程度の違いというものはあり、当たり前だけど目に見えて動いている様な脚が入手出来れば、刺身でも揚げ物でも味は抜群である。

特に刺身の場合は活きの良い脚を薄く引くと、きゅっと反り返るとの事だ。上の刺身が正にそうで、反っているので量が多く見えるものの、実際には常識的な数でしかない。こうした刺身は歯ごたえもあり、旨味も強く美味しいものだ。

楯野川 純米大吟醸 雄町 少しの酸味に旨味を感じる

蕎麦屋さんで何度か飲んでいるのが楯野川というお酒で、このお酒は札幌市内でも何店かが扱っているようだ。この蔵は全量が純米大吟醸との事で、価格もそれなりにはするけどとても良い蔵元だと思う。

最近はこうした旨味を感じるお酒が主流となっているようで、少し前の辛口の酒がブームになっている頃より味わい深い酒が多くなった気がする。