アゴ

魚住商店の味付きアゴ

最近はダシとしてのアゴは知名度も上がってきたと思うけど、食材としてはアゴを食べたことがない人も多いのかなと思う。

アゴというのはトビウオの事で、幼少の頃、厚田で父親の友人に食べさせて貰った事を記憶している。(北海道の)市場には並ぶことは殆どないようだけど、地元で消費する量は獲れていたという事だね。

写真のアゴはダシではなく珍味の部類になると思うけど、元々は長崎を旅した時に宿の売店で購入してその味を知った。

この頃はまだ通販は一般的ではないし、こうした物は大量に買わないと送料も馬鹿にならないので、お取り寄せという考えもなかった。でも、今回は結構な割引と、一定額を買うと送料が無料という事で長崎から取り寄せたものだ。

写真では変哲も無い干物に見えると思うけど、魚が嫌いな人間でない限り、まずいと感じる事はない味だと思う。昨日は行きつけの居酒屋さんに進呈したけど、お店の方もお客さんも大好評であった。

製造元により多少の上下はあるにしても、アゴの珍味は本当に美味しい。長崎だけではなく西日本では結構一般的な魚なので、物産展などで時々売られているのを見かける。

後は通販だろうけど、手抜きで作られたものは安いけど、味に濁りがあったりする事も多い。恐らくは製造時にはらわたを完全に除去していなかったり、鮮度が悪かったりだと思うので値段だけでは買わない方が無難かもしれない。

ちなみに写真のこれは割引前で税抜き500円という感じだ。価値観次第だろうけど、僕は妥当な価格かなと思っているかな。

道産穴子の天もり

穴子は噴火湾産とのことだ

こちらのお店(小樽 荒又さん)では、滅多に天ぷら系の蕎麦を食べる事はないのだが、穴子の天ぷらは季節を外すと食べる事が出来ないので、今回はこれを選んだ。

食前酒は山形の六歌仙(ろっかせん)蔵の隠し酒 純米吟醸涼風 というものを、一杯頂いた(当然だがJRで向かっている)。僅かに100ml程度だけど、香りの良い良い一杯だった。残念ながら仕入れる事は出来なかったけれども・・・。

季節限定メニューである穴子の天ぷらも勿論美味しいけれど、キッチリ打たれている更科蕎麦は相変わらずの味である。細麺なのは以前に書いているけれど、本当に長い蕎麦であることも特徴だ。

本当は秋から食べる事の出来る十割蕎麦が好みだけど、この更科蕎麦も美味しい。

食は好みや経験で満足度が変わるけど、名店と言われるお店は色々な席から「美味しい」の声が聞こえてくるものだ。こちらのお店も、そうした声がかなり聞こえてくるお店なのだ。

蕎麦猪口も涼しさを感じる青いガラス製を用いるなど、暑い時期の来店では癒やしを感じるのも気に入っている点だろうか。

北海道産の鮎

お通しは、青ツブ
ナスの辛味噌炒め

この「ナスの辛味噌炒め」は簡単な料理に見えるけど、味はかなり複雑だ。米茄子を軽く油で揚げてから、お手製の辛味噌を程よく絡めている。青ジソの葉も深みを与えてくれる。

利別川産の鮎

前日から遠征していた釣友が帰宅前にお店に立ち寄り、釣り上げた鮎を納品していった。氷漬けにした状態なので鮮度は言うまでもない。今回は利別川産とのことだ。

鮎の塩焼き

鮮度の良い鮎に串を打ち、飾り塩をした後に炭火でじっくり焼いた物が上の鮎である。自宅で鮎を焼く場合はガスもしくは電気でという事になってしまうけど、やはりプロであるお店で焼いたものが一番美味しい。

特に今回は鮮度を保ったままの生を焼いているので、今年頂いた鮎で一番の味であった。問題というか申し訳ないのが、釣り上げた釣友はこの状態の鮎を食べれないということだ。

お酒さえ飲まなければ鮎を食べてから帰宅という選択肢もあるけれど、それを行わないのは疲れがピークに達しているからだと思う。感謝あるのみである。

僕の場合は魚ではなく、山菜やキノコ担当かな。ネマガリなども鮮度の良い状態で何度か食べて貰っているので何とかトントンかな。

そういえばコロナ禍で身動きが取れないであろうと思うけど、某放浪記の方はこちらの鮎が気に入っている様で、1匹食べた後でもう1匹リクエストしたとかなんとか。