早春の1本

豊盃 純米大吟醸 おりがらみ生酒

豊盃は定番品以外に季節によって色々な限定品が出てくる事もあり、個人的には1年を通じて楽しめる銘柄だと思っている。昨年も何本もリピートしたのが、写真の純米大吟醸おりがらみ生で、酸味とフレッシュ感のバランスが好きだ。

嗜好品なので最高に旨いとは言わないけれど、同銘柄の濁り系では個人的には一番好み。

発売時期は1月末から2月の限定で、その後、亀の尾濁りなども出てくる中、春前の楽しみの一つかなとは思っている。

ニシン飯寿司 どちらかと言えば、癖の強い食材だと思うのだけれど、発酵させる製法と若いニシンだからか脂の存在は少なく、非常に美味しい飯寿司になっていると思う。

今でも飯寿司については鰰(ハタハタ)が一番好きだけど、写真の鰊(ニシン)も最近のマイブームである。旨味と甘み、酸味のバランスが好みという事もあるけれど、この飯寿司は300gくらいパッケージで小売り価格は600円前後と同じような製品としては破格値である。

コスパが良いだけではなく実際の味も一級品なので、気に入っているという事だ。その味はいきつけの居酒屋さんから、売っていたら仕入れてきてくれと言われていくくらいのレベルなので、グラム200円というプライスは本当にお買い得だと感じている。

そうした一品なので紹介したいのは山々などだけど、恐らくは生産量も少ないものなので下手な事を書いて人気が出ると、品薄になり僕が味わう事が出来なくなってしまうので写真以上の情報は書けないけど、鰊という魚を見直したのは書いておきたい。

醸し人九平次 別誂(べつあつらえ)と豊盃

醸し人九平次 別誂

同銘柄のフラッグシップであった1本。現在では「彼の岸」という銘柄が新しいフラッグシップとしてリリースされているけど、非常に高価且つ入手性は良くないので、ちょっと奮発すれば買えるという意味で別誂はありがたい。

ちょっとした居酒屋さんで飲み食いした勘定くらいの価格だけど、香り良し、旨味良し、酸味良しでバランスが非常に良い。レギュラー品の九平次も美味しいと感じるけど、流石に一段上の域にあると思う。

この九平次についてはどの銘柄も好みの味ではあるのだけど、何よりも道央圏でも数店は代理店があるという事で入手性が良いのが嬉しい。基本的に純米大吟醸しか造っていない為、ある程度の価格帯ではあるけど品質を考えると納得出来る。

豊盃 純米大吟醸生 レインボーラベル(左)と、にごり生酒

おなじみの豊盃は冬場に生酒を多くリリースする中で、味の好みは置いておいて季節限定のレインボーラベルは精米歩合39%という1本。この酒は年末ギリギリのタイミングで発売される正月用の酒だ。

にごり生酒も冬の限定品ではあるけど、豊盃銘柄の酒は本当にどれもこれもが好みの味で、にごり生酒については5本ほど購入してしまった。

にごり酒については多くの酒屋で冬だけの限定品なので、有るときに飲むというのが基本。流石に酒屋に並んでいるのを全て買い切る様な下品な事はしないけど、飲みきった後で店にあれば、二本リミットで買い求める。

そういえば九平次のにごりも予約を入れているので、3月頃が楽しみだね。

 

 

ショートカット

護国神社の境内

根拠はない考え方だけど、全く雪がないと思っていても、どこかでドカンと降って均せば平年並みに近づくという考え方。考え方というよりも、願望に近いことなのかもしれない。

北国で暮らしていると、雪などは厄介なものでしかない。幾ら理屈で冬期間の雪は水量豊かな川がなどと言っても、ドカ雪に見舞われると世の中色々大変なのだ。

結局はそうした事を含めて、平年並みが生活面でも自然環境でもバランスが取れていて丁度良い。だから願望と書いたけど、大雪は交通機関などの乱れを含めて、有り難くないと正直思うけど、それに抗うのも人間である。

こうした大雪が降っても、このルートを通る先人が居るというのは微笑ましい限りである。