タイトルは大袈裟ではあるけれど、この時期に発売となる豊盃の二種と、そろそろ発売も終了となる飯寿司、そして厳寒期である今が旬である銀杏草を。
豊盃と名乗る日本酒で美味しくないと感じるものは皆無で、味の差は好みの問題である。基本的に甘めの酒ではあるけれど、酸味も強いのでバランスがよく、特に上の写真のような生酒はとてもフレッシュさのある豊かな香りと、酸味、苦み、甘みの混じったとてもバランスのとれた1本になっていると思う。
特にこの時期に限定出荷される「おりがらみ生酒」は、昨年初めて飲んで一番好きな豊盃だと感じた銘柄だ。今年の春、楽しみにしていた1本でもある。
飯寿司も作り手によって味が大きく変わる食べ物で、僕の好みでは量販品という中では寿都の山下水産のそれが一番好みだし、美味しいと感じている。
勿論、過去には美味しいと思える飯寿司は何度か食べているけど、生産量も限られている事も多く、地元の人や予約しないと買えないという物も多い。
札幌近くでは石狩市厚田の飯寿司が有名だけど、作り手による味の差はかなり大きいので、好みの味を見つけられればと思う。ただ、札幌からは微妙な距離がある事と、行けば必ず買えるというわけでもない。
冷凍させればある程度の期間は楽しめるけど、解凍させてしまうと発酵が進むので大きな樽買いというわけにもいかないので、一般人は食べきれる量を買うというのが無難だ。
銀杏草は厳寒期に水揚げのある海藻で、香りと食感が好ましい。ただ、この海藻は安くは買えない。勿論、一回の味噌汁に入れるようで何万円もするとは言わないけど、具材とすると高級な部類だろう。
ただ、厳寒期の海に入りながら手摘みしている海藻であるから、苦労を考えると高くて当然だと思う。ネマガリタケが高値で引き取られる事にも通じるロジックなのだ。