ワクチン接種と田酒

田酒 純米大吟醸 秋田酒こまち

3回目のコロナワクチンを金曜日に接種した帰り、自宅からは結構な距離があるのだけど、何度か顔を出している酒屋に立ち寄ったところ、田酒の純米吟醸が置かれていた。

勿論、定価販売ではあるものの、流石に特別純米のような価格というわけにはいかず、税込みで2788円。

この銘柄の純米大吟醸なので旨い不味いでいえば、不味いわけがない。ただ、この銘柄についてはスタンダードである特別純米酒を僕は推すかな。

それだけ特別純米酒は、味と価格のバランスがずば抜けて良いと思うからだ。絶対的な味でいえば、今回の純米大吟醸は香りよし、酸味よし、旨味よしで美味しい酒は間違いないのだけどね。

その意味では豊盃のテーブル酒である「ん」の味も、以前話したことのある居酒屋さんで会った酒屋の店主達の評価もうなずける。普通種である「ん」の味に感心していたものなあ。

好みはあるにしても吟醸酒などはご馳走的な酒であり、不味いわけがない立ち位置だけど、普通種の味こそ酒蔵の実力が出るのかもしれないね。

今回の田酒も同様で買った純米大吟醸も素晴らしいけど、だからこそ特別純米酒が輝いて見える気がする。

醸し人九平次 うすにごり

真ん中の3本が、九平次うすにごり 年に1度造られる限定酒

来週末には入手出来るかなと考えていた「九平次うすにごり」が、土曜日(2/26)の時点で入荷していた事が判明したのは、豊盃のスタンダード品である純米吟醸を精算した後のこと。

完全予約品の為、日を改めて引き取るという事も可能は可能なのだけど、それはそれで面倒なので予約していた本数を含めて引き取りを行った。

この「うすにごり」は年末近くである11月くらいに予約を開始し、出荷されるのは翌年2月中旬くらいからで、実際にはひな祭りくらいが入手タイミングになる。昨年もひな祭り少し前であったけど、今年については1週間ほど出荷が早まったようだ。

ちなみに僕は、どろどろしているというか所謂ドブロクを好むわけではない。でも、”おりがらみ””うすにごり”など、僅かに白濁しているような酒は結構好んで飲んでいる。勿論、銘柄によって味は違うので、濁っていれば良いということは決してないけれど、写真一番左の「豊盃 純大 生おりがらみ」がまだストックしているくらいは好きだ。

ちなみに豊盃といえば、この時期は「亀の尾うすにごり」が出てくる筈なのだけど、どうも今年は生産されないらしい。ちょっと残念ではあるけれど、今年の「九平次うすにごり」は昨年よりも好みの味なので、じっくり楽しもうと思っている。

昨年よりも酸味が増している様な気がする・・が、現時点で比べられないので気のせいかも。でも、好みの味であるのは間違いない。

あべ 一本〆純米吟醸

新潟 阿部酒造 あべ 一本〆純米吟醸

「一本〆」というのは酒米の名前との事だ。「あべ」については昨年も何種類か飲んでみたけど、この一本〆についてもフルーティ感がものすごい。米から作るワインと言っても間違いではない味わいだと感じる。

この為、好き嫌いが分かれそうな気がする味ではある。辛口甘口でいえば甘口なんだけど、フルーティ感を感じさせる酸味のバランスは今風の味わい。

万人向けではないし、食中酒としては食材を選ぶ様な気もするけど、個人的にはこのフルーティさが好きだ。問題は入手性が悪いこと。価格は常識的な値段なので売っていれば気軽に買えるけど、如何せん北海道では入手が難しい。