小樽に出向いた際に好んで立ち寄る蕎麦店で、夏期限定のメニューとして提供される一つが写真の冷やかけ鰊(にしん)蕎麦。
鰊蕎麦と言えば京都が有名だけど、蕎麦はともかく種である身欠き鰊を炊いた物は北海道でも昔から食べられている。
大昔に京都へ修学旅行で食べた鰊蕎麦が最初の経験で、それ以来、鰊蕎麦が好きになった。
こちらのお店の特徴は更科系の細麺なのだけど、冬場は”十割せいろ”を頼む事が多いだろうか。夏は十割が無くなるという事もあるけど、細麺と冷やかけは相性が良く、ゆっくり味わっても蕎麦がのびる事がない。
鰹の出汁が効いた冷たい汁も好みはあるだろうけど、個人的にはコシがしっかりとした極細の蕎麦とのバランスがとても良い。それ故、夏の時期にこちらのお店を訪れると、このメニューばかりを頼んでいる気がする。
緊急事態宣言や蔓延防止が適用されている時期は、酒の提供を控えていたけど、最初に一杯だけ飲む月替わりの日本酒も楽しみの一つ。当然、飲酒になるわけなので車で向かった場合は当たり前だけど、酒は飲めない。
今回は栃木県の七水(しちすい)が置いてあり、こちらを頂いた。こちらの店では常連さんも多いけど、これからの時期は評判を聞いて訪れる観光客も増えるけどレンタカーなどを利用して訪れる人も多いようで、滅多に昼から酒を頼んでいる人間はいない。
それ故、申し訳なさ半分うれしさ半分という変な感情を覚えるけど、酒飲みであれば羨ましく感じるのだろうね。ビールではなく上等の日本酒というのが蕎麦屋では良いのだ(昼から酒の肴がメニューに載っているしね。板カマとか塩ウニとか、焼き海苔や鰊煮なんてのもある)。
まあ、今は営業時間も短いし、感染対策の為に席数を半分くらいにしているので酒といっても何杯も飲むわけにはいかないのだが・・・。