年の瀬グルメ

鱈汁 年々、こうした料理が有り難く感じるようになってきた。

相変わらずコロナウイルスの報道ばかりの世の中で、こうしたネタはどうしたものかと思うけど、春先から僕は完全に動かないという生活は一切していない。夏の場合は自転車で遠乗りをかけたりという事もあるけど、会社帰りに居酒屋さんへ立ち寄る事も同じペースだ。

一般人と異なるのは、飲み会は一切無いということと、ススキノへは夏以降は足を踏み入れていない。

会社帰りに一杯というのは勤め人に多い飲み方だし、僕も若い頃は毎日の様に同僚と飲み歩いていた事も多かったけど、今は同僚と飲むのは年に数回くらいだと思う。

元々、先輩と飲みに行く事が多かったのだけど、そうした先輩が引退して、反対に台頭してきたのが当たり前だけど若い世代。今時の若い者はなんてことは言うつもりはないけれど、飲み放題でチューハイが当たり前のような飲み方なので、僕のスタイルには合わないのだ。

お試し版 羽根屋 純米大吟醸 精米歩合10%という代物。これは1合瓶のお試し版。
旨いかどうかはともかく、四合瓶や一升瓶で売られていたら、絶対に買わない(買えない)お酒だろうね。

それはともかく、ソロの場合は一番有り難いのが、好きな酒を好きなペースで飲めるということ。そして肴も好きな物をチョイス出来るのがいいね。

それはともかく、正月用の酒を仕入れてきたものが下の純米大吟醸の数々。期待しているのは左端の豊盃で今年はどんな酒に仕上がっているか楽しみだ。真ん中と右端のそれは萬乗醸造の「醸し人九平次」銘柄の2本。

どちらも手の届くリーズナブルな価格(相対的な話で、絶対値としては両方ともに高級酒の部類だろう。まあ、家飲み用では上等じゃないのかな)で欠点と言えば、売られている酒屋が限られている事と、人気が高い酒なので入荷しても直ぐに売り切れてしまう事くらいだろうか。

好みの問題とはいえ、この酒蔵のお酒は本当に美味しいと感じる。純米大吟醸なので全く辛くはない酒だけど、最近は甘めのお酒の方が美味しいと感じるようになった気がする。

というよりも甘辛よりも、旨味や酸味を細かく味わえる様になったからなのかもしれないね。今でもモルトウイスキーなども好きだけど、食中酒としては癖のあるモルトはあまり向いているとは思えないからね。

自前で購入した日本酒三種。全て純米大吟醸。左端の豊盃レインボーラベルは例年今時期に発売される家飲み用の純米大吟醸生酒。年末にでも飲もうと思っている。
カガミダイ 森の業者さんが作った物だそうだ。どちらかと言えば北海道では流通することはない、珍魚の部類であろう。マトウダイの方が知名度は高いのかな?でも、この魚を食べたのは二度目だけど、美味しい魚だと思う。

秋蝦蛄と日本酒

小樽産 秋蝦蛄

石狩湾の西に位置する小樽では秋の蝦蛄漁が行われており、この時期でも市場に茹蝦蛄が並ぶ。好みやタイミング次第ではあるものの、僕はこの時期は雄を食べる時期だと思う。

初夏の蝦蛄はカツブシと呼ばれる卵が味わえる時期だけど、晩秋の蝦蛄は雌は確かに卵を持っているけど初夏のそれとは違うものだ。もっとも、後は好みの世界なのであり、どちらが良いかなどという話はできない。

獺祭 純米大吟醸45 寒造早槽

コロナ禍や北海道内の感染者数が増えてきており、なかなか外でというわけにもいかないご時世ではある。もっとも、褒められる事ではないのかもしれないけど、個人的には結構出ていると思う。

但し、コロナ禍に関係なく僕の酒は殆どの場合、単独であり、尚且つ行く店も決まっている。稀に会社の同僚に付き合う事もあるけれど、僕自身は同僚との酒は限りなくお付き合いであり、自分だけで飲む酒とは全く異質なものだ。

もっとも、若い自分には結構同僚とも飲みに行っていたと思う。なんで行かなくなったかと言えば、不味い酒を出す酒屋がが多くなったからだ。飲み放題というシステムが一般的になっており、昔であればウィスキー、少し前であれば芋焼酎、最近であれば日本酒などは正直只でも飲みたくないレベルの酒ばかり。

辛うじて飲めるのがチューハイやカクテル系だけど、それとて本格的なカクテルとは異なる代物なので正直勘弁してくれというのが本音だ。

話は長くなってしまったけど、最近買ってきた三種類の酒が上下の日本酒。獺祭については有名な銘柄だし、売られている店も多いので飲んだことがある人も多いと思う。

写真の獺祭は純米大吟醸45 寒造早槽という季節限定品。獺祭らしく、雑味の無い味は美味しいと感じる。超有名銘柄になってしまったので、避けているという面も否定はしないけど飲めば美味しい酒と感じる酒なのは間違いない。

ただ、僕の好みとは少し違う酒であるのも事実。買ったのは酒が無くなったからであり、他の選択肢が無かったという獺祭好きの人が聞いたら噴飯ものの選択理由であったりする。

醸し人九平次 Le K rendez-vous(ランデブー)

九平次は色々飲んでいるわけではないので(高くて飲めないのが最大の理由だろうけれども)、結構なラインアップの個々を語るという事はできない。

僅かな例外を除き、全て純米大吟醸しかラインナップにない九平次は比較的廉価な価格の二種類を飲んでみた感想は、明確な酸味を感じさせるけど、その酸味の中に旨味を感じるというもの。それでいて雑味は感じない。

旨いかどうかは好みだろうけど、九平次については一杯飲んだ後、酔い潰れるまで飲み続けたいと思える味わいの日本酒だと感じる。富裕層はともかく、社会人としても安くはない価格帯のお酒ではあるけれど、写真の銘柄などはまだ手が届く価格なので特別な日に飲んでみたいという場合にはお勧め出来る銘柄かなとは思っている。

豊盃 純米吟醸 直汲み 生原酒 720ml

秋にでた豊盃の限定種。純米吟醸となっているけど飲んだ感想は生酒という事もあり炭酸ガス感があるけど、旨味も多い豊盃という感想だ。限定品なので入手は難しいと思うけど、定価であれば買っておいて損はしないと思う。

今年の豊盃であれば、春先に出た「おりがらみ生」の次に好きな豊盃だと感じた。ちなみに「おりがらみ生」はうす濁りに生酒で、辛い甘いで言えば、かなりの甘い日本酒に分類される。今回の生原酒も似た傾向にはあるけれど、旨味のある日本酒は総じて甘い。

こうした甘さは食事をしていてどうよ?という事にもなるのだけど、こうした日本酒でも経験上合わない料理は殆どないと思う。和食は当然だけど、洋食であっても香辛料が少なければ全く問題はない。

ただ、書いた通り、強めの香辛料を使った料理などは、日本酒でもダメとは言わないけれどそれこそ、ビールやハイボールなどのような炭酸系で洗い流す的な方が合っているかもしれない。

最近のグルメ

訓子府の甘い玉葱が今年も入荷したようだ

食べ歩きをはじめ、酒を飲みに行くにも気を遣うご時世である。酒は家飲みだけで全く外に出ていないという人も多いのだろうけど、僕はいつもの居酒屋さんのみ顔を出すようにしている。

常連さん以外の来客が極端に少ないお店なのと、若者は基本皆無なので安心感がある。あと、好きな銘柄である「豊盃」があるのもポイントである。

活蛸の刺身 もう少し寒い時期の方が更に美味しいかな
活蛸のから揚げ