おなじみ豊盃、令和三年における新酒だそうだ。米は豊盃米との事。味わってみたけど、やはり豊盃は好みはあるにしても、酒米や季節が変わってもやはり豊盃だなと思う。
基本的には日本酒度の低い旨味系のお酒だけど、程よい酸味が心地よい。九平次も好んで飲むけど、流石にあそこまでの酸味はない。逆にバランスは取れていると思うけど、昔ながらの日本酒が好きという人には向かないかもしれないね。
おなじみ豊盃、令和三年における新酒だそうだ。米は豊盃米との事。味わってみたけど、やはり豊盃は好みはあるにしても、酒米や季節が変わってもやはり豊盃だなと思う。
基本的には日本酒度の低い旨味系のお酒だけど、程よい酸味が心地よい。九平次も好んで飲むけど、流石にあそこまでの酸味はない。逆にバランスは取れていると思うけど、昔ながらの日本酒が好きという人には向かないかもしれないね。
ワイン用語にテロワールという言葉がある。ようするに土壌や立地の違いにより、同じ品種の作物を栽培しても土地による違いがあるから、その差をテロワールという言葉で表現している。
実際、同じ山田錦を使ったとしても生産地により味は異なるだろうし、同じ地域であっても田の違いによる味の差は確かにあると考えている。
もっとも、なかなか飲み比べる事が出来ないのも事実ではあるけれど、一例として愛知の九平次は「レギュラー品」と「黒田庄に生まれて」は味の差があるのも事実ではある。但し、その差が本当に田の違いなのかは僕には判らない。
前置きが長くなったけど、写真の「あべ」で、圃場(ホジョウ)別シリーズという田の違いを製品にしているうちの1本が、上輪新田というもの。他に野田(のた)、赤田(あかだ)、安田鳥越(やすだとりごえ)という製品があるようで、初めて買ったのが「赤田」というもの。
米の品種や精米歩合なども非公開の様で、価格からすると他の純米吟醸クラスの価格になっているので、50から60%の間ではないだろうか。
甘みが強い銘柄だけど米の旨味が出ており、酸味が比較的大人しい。好みでは酸味の強い日本酒だけど、こうしたバランスの方が米の旨味が感じられると思う。
ある市場をぶらついていると、八百屋の片隅に黒い大きな塊が置かれており、量り売りを行っていたのが上の舞茸だ。直径が40cmほどあるような塊で、天然物であろう。万が一、栽培物だったとしても、原木栽培であろう。
ただ、恐らくはセミプロ的な人間が採取したものを買い取り、店頭で切り売りしているのだと思う。栽培でそこまでの大きさを作るのは、技術的に可能であったとしても販売が難しくなると思うからだ。
それにしても、ここまで見事なマイタケを食べたのは数十年ぶりだ。なじみの店でバター炒めと汁物にして頂き味わったが、やはり非常に美味しいキノコだと改めて想った。香りや食感、旨味も多い種なので食用キノコでは最上位に近いね。
コロナウイルス感染が落ち着くのは大歓迎なれど、こうした日本酒が潤沢に並んでいるのは最後になるのかもしれないね。
全国的に酒提供自粛の様相になると、人気の酒であっても蔵元に在庫がだぶついている状況になっているらしい。コロナ渦前も豊盃は買えたけど、運が悪いと売り切れという事もあったけど、ここ暫くは潤沢に売っている事が殆どだ。
それはともかく、この豊盃もレギュラーの純米吟醸と殆ど価格は変わらない。山田錦を使っているとの事だけど、山田錦は酒米として価格はやはり高いそうで、名前の由来となった豊盃米や華想い米に比べ価格は高いそうだ。
それでも同じような価格設定を行っているのは、こうした時代(コロナ渦)なので安く市場に出そうという考えらしい。同じような価格設定は尾瀬の雪どけでも同様で純米吟醸の価格で純米大吟醸が買える様なものだ。
消費者としては有り難いけれど、酒が売れないというのも酒飲みとしては心が痛む。何とかコロナ渦を乗り切って、これからも美味しい酒を出荷して欲しいものだね。