2016 秋の道東周遊

十勝にて 脚の標札が付いていない”つがい”であった。

十勝にて 脚の標札が付いていない”つがい”であった。

三連休は久しぶりに道東へ遠征を行った。本命は別寒辺牛川水系のアメマス釣りである。ところが今年は台風による大雨や、前日のまとまった雨により河川の水位は高く、濁りも入っている。遡上魚故に何処の流域に潜んでいるかは、読みとなるのだけど、今年は最初に入った流域は壊滅に近く、例年仲間が入渓している流域は、最初よりもマシであるけど、前評判の様な魚影は確認出来なかった。

この川も太平洋に流下しており、釧路周辺の魚影減少とリンクしている部分もあるのかもしれない。春の河口が賑わう川だけど、ここ数年、一昔前の様な好調さは薄れていると聞いている。実際のところは何とも言えないけれど、魚影はともかく、魚群を探す必要があるのは昔も今も変わらない。

西別川 台風による大増水でショートカットされてしまったようだ。

西別川 台風による大増水でショートカットされてしまったようだ。

移動日と考えていた初日も午後に空き時間があった為、仲間と共に西別川上流に入ってみた。この川も台風による増水の影響を受けている様で、上流域だというのに水量が多く、濁りも入っていた。秋ゆえに遡上したアメマスも潜んでいると思うけど、全般的に魚影は薄く、遡上アメマスは仲間が釣ったのみ。もっとも、僕の場合は竿を振るというよりも、河畔林の倒木が気になっていたのだが。

西別川のヤマメ 道南では新子サイズだが、恐らく二年魚だと思う。

西別川のヤマメ 道南では新子サイズだが、恐らく二年魚だと思う。

西別川ではニジマスも釣れた。

西別川ではニジマスも釣れた。

別寒辺牛川の流れ

別寒辺牛川の流れ

黒ずんでおり、冬の越冬タイプを感じさせるアメマス。

黒ずんでおり、冬の越冬タイプを感じさせるアメマス。

別寒辺牛川の流れ

別寒辺牛川の流れ

小型だが、こうしたアメマスが嬉しい。フックはダブル仕様のルアーを使った。

小型だが、こうしたアメマスが嬉しい。フックはダブル仕様のルアーを使った。

こんな魚も釣れる事もある。但し、外道である。

こんな魚も釣れる事もある。但し、外道である。

別寒辺牛川は道東の中でも比較的河川環境が守られており、イトウの魚影もそれなりに濃い。但し、アメマス釣りで入川する川であり、イトウは外道である。狙って釣りをしているのであれば、嬉しさも大きいのかもしれない。しかし、本命以外は掛かって欲しくはないと思う気持ちの方が僕は強い。

湧洞沼上流に広がる湿原

湧洞沼上流に広がる湿原

釧路の宿を出発し、十勝の海岸線に立ち寄ってみた。湖沼が点在する景色と今年楽しませて貰った原生花園のハマナスに出会う為である。ハマナスは初夏の開花から気温が下がり、殆どが結実する時期でも花を咲かせる個体がある。流石に今時期は開花している数は少ないながらも、濃いマゼンタ色の花を咲かせていた。

ちょっとした林には、ムキタケが群生していた。

ちょっとした林には、ムキタケが群生していた。

湧洞沼の畔にて。野生のハマナスの花は恐らく今年最後だと思う。

湧洞沼の畔にて。野生のハマナスの花は恐らく今年最後だと思う。

日高山脈の山々 稜線の重なりが美しい。

日高山脈の山々 稜線の重なりが美しい。

日勝峠が通行止めとなっており、十勝から道央を目指すには高速道を使うか、狩勝峠を経由するルートの他に、天馬街道(えりも経由でも行けるが・・・)を経由するルートがある。時間的には広尾から北上し、無料の高規格道路経由で高速か途中降りて狩勝峠というルートが間違いなく速い。しかし、僕は景色を楽しみながら運転をしたいという気持ちが強い。

天馬街道は日高山脈南部を横断するルートであり、山々の連なる神々しい景色が満喫出来るルートである。しかし、浦河から道央までの距離を考えると、誰にでもお勧め出来るルートではない。

天馬街道を抜け、日高の国へ。帰路に静内川の畔にて。

天馬街道を抜け、日高の国へ。帰路に静内川の畔にて。